「足回りの整備事始め・タイヤとショックにボ−ル・スタッド」

平成１１年３月１３日

いきなり、関係ない話です。

燃料価格の下落はどこまで行くのだろうか・・・
と最近思ってしまいます。

私の通勤路にある現金スタンドの最安値は次の通り：

灯油を除けばついこの前までは他の店があと５円高いのが最安値でした。
私の買っている店も灯油は３０円/Lから先日２円下げました。
現在はその店も２８円／L。
最需要期を過ぎたので製品がダブつき、値段が下がった
という事なのでしょうが動力用の燃料も値下がりが激しい。

これもまた「景気が悪い」という証なのかな。と、また暗い話ですね。m(__)m
「景気上向きの兆し」という情報も耳にします。
花の便りを聞く季節になりましたから、
景気の話も祈るような気持ちで「本当だといいな」と心から思うこの頃です。

燃料の値段が下がるとクルマの利用頻度が上がり、経済効果も期待できる。
そのはずなんですが世の中そんなに簡単じゃない。
たとえ可処分所得が増えたとしても実際の経済効果が現れるには時間もかかります。

そこそこ余裕がでて、周りを見回すといつの間にか燃料代が上がっている。
ってな事があるようです。

沢山の車が動けば空気も汚れるという話になるので、良い事も悪い事もセットで
やってくるわけですね。(-_-;)

ちなみに、最近は日石プログでなくて三菱 RV-Diesel を入れてます。＠￥６６！ですから！

ずっと書こうと思っていて手をつけていなかった

「足回りの整備」

やっと、ぼちぼち始めようと思います。

「足回り」というからには地面に最も近いタイヤからドライバ−に直結する
ステアリング・ハンドルまでを一連の足回りと解釈して考えると、機械の耐久性なり
快適性というのはタイヤに依存する部分が大きいのはお分かり頂けると思います。

• タイヤを換えると「新品のタイヤ」は非常に快適です。
  
  「乗り心地がよい」という表現でも構いません。良くなります。
  これは、積層構造になっているタイヤの骨組み（plyで表示されています）の上に
  いわゆる「溝｣を設けたゴムがある訳ですが、これの厚みの問題です。
  静粛性や踏破性、グリップ力、排水性など様々な用途に向けてその特性毎に
  製品が特化されていますが、基本的に「厚み｣の部分は衝撃を緩和する働きを持つ為
  その分「快適性」に寄与します。

ただしこれはドライバ−が感じる事であって、機械にしてみればどうなのかを考えてみましょう。

• 足回りの構造はその動きを伝える為に「ボ−ル・スタッド」と呼ばれるヒトの関節に似た部品で
  接合している、つまりつながっています。これは BallJoint に代表される形状の部品です。
  「こぶしをもう片方の手で掴んだもの」をイメ−ジしていただけば良いでしょう。
  
• これらボ−ル・スタッドを持つア−ム等の方向性を正しく制御する為に硬質ゴム製のダンパ−とか
  クッション、ブッシュそれにマウントゴムも多く使われています。
  
• ボ−ルスタッド部品は４輪独立の場合、先のボ−ルジョイントが前後の上下のア−ムにつきますから４個。
  それに、ステアリング周りではラック＆ピニオンの場合、左右のラックエンドに付きます。
  ウォ−ムギア式の場合はアイドラ−ア−ムと左右のタイロッドエンド部分がこれに当たります。
  
• その他にも「サポ−ト」という形でこれらの動きを制御する為に両端にこれを持つバ−などのある場合もあります。
  車によっては「ピロ−・ボ−ル」というのもありますね。しかしながらこれは部品単価が高すぎるという事で
  現在の市販車ライン組み付けでは使用されていないようです。（バブルの申し子ですね。）
  カ−・メ−カ−としてはオ−バ−・クオリティ−という事で廃止してしまったという話です。
  
• サスペンション・ア−ムの取り付け部分にはラバ−ブッシュが入りますから片側で最低２個、
  それが上下ですから４個、多ければ４輪の合計で１６個になります。
  
• その他、スタビライザ−のブッシュ、ショック・アブソ−バ−のブッシュなど、主要なものはこれくらいかな？

上記のような関節として機能する部品とそれを補助、制御する部品が使われている訳ですが、
これも機械の部品ですから使っただけ痛む。つまり、摩耗とかラバ−部品ならば潰れ、変形などが起こります。

• ボ−ル・スタッドに関してはブ−ツの中に始めからモリグリ−スが封入されている場合もありますが、
  メ−カ−によってはもっと安価なグリスを使用している場合もあります。グレ−ドによって使い分けている
  というメ−カ−もあります。私の記憶ではトヨタは全てモリブデンです。
  
• これらの部品が摩耗するのは当然「振動」に因るところが大きいので、道路事情が良くなった最近は
  あまり交換する部品ではなくなって来ています。
  ただ、交換するヒトが居なくなったというのは車検など「手数料を稼げる仕事を優先」するようになった
  「整備の現場が交換を薦めなくなった」といった方が正しいようにも思います。
  この話は奥が深くなりそうなので別の機会にまわすとして・・・。
  
  

で、「振動」に因ります。

つまり、擦り減ったタイヤで我慢していると、振動が増える分自分が不快な思いをするだけでなく、車のガタも急速に進む事になります。人間が感じる事はここでも機械にダメ−ジを与えている訳です。

擦り減りタイヤは危険というだけでなくこのような弊害もあり、ロ−ドノイズも増幅しますから早めの交換をした方が車の為、世間の為にもなります。タイヤも安くなりましたよね。

私はオ−プンエアが好きなので、窓を開けられる状況ならばエアコンを使うよりも窓を開けます。
隣を追い越す車のロ−ドノイズが「！」っと思うほど大きく感じた時には信号で並んだ時に「うるさいタイヤはどこの何というタイヤだろう」と気にして見るのですが、半数以上の割合で「擦り減りタイヤ」です。
な−んだ、そういうことか・・・。銘柄のせいじゃない。
・・・でも、ブロック・パタ−ンはやっぱりうるさい。オフロ−ダ−がやかましいのは仕方がないんですがアスファルトの上を行く姿はやっぱり気の毒にも映ります。

タイヤの次に気を付けていただきたいのがショックです。

アライメントが得意なショップさんで聞きましたが、ショックの寿命は４万キロです。

先日の車検で、私もそろそろ高速のヨレが気になり始めたので
「ショック交換／前後」というメモを付けて車検に出したところ整備工場から電話が入りました。
「メカニックが痛んでいないって言っていますが・・・」といいます。
「でも、ヨレるので換えてください」
といって交換していただきましたが、結果やはりシャキッ！と節度が出ました。（なんだ〜、あてにならんなあ）
振動はやはり歴然と減少し、またかなり快適になりました。

別に意地になっている訳ではないんですが、これで１０年目に入ります。
そろそろお仲間を目にする機会が極端に減って来ました。寂しい！
走行距離はあと１０日ほどで２０万キロになります。
そろそろ ATM が壊れる頃かとも思いますが、そうでもなさそうで・・・。
でも、実際調子の良いクルマというのは可愛いですね。
春になって燃費の方も１１KM/Lに戻りました。(^○^)

• ショックの寿命ですが、４万キロという距離は一概にはいえない部分があります。
  というのも、私の場合通勤の一日100km その殆どが「バイパスをまっすぐ」です。当然非常に奇麗に舗装され、
  アスファルトの継ぎ目さえも養生された道路です。
  この環境では通常の概念どおり４万キロでは痛みそうにありません。
  従って、今回は６万キロで交換となりました。ご参考まで。

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