チビクロ号 TODAY-Ri-Zs/AT

「チビクロ号の大冒険」

またやってしまいました、悪い見本・・・
書き進むウチに「大冒険」をしているのは「チビクロ号ではなくてワタシ」だという事に・・・
今更ですが気付きました。(お粗末!)
まっ、取り敢えず タイトルはコレで行きましょう!(苦笑)

つまり、何とも見た目よりも遥かに状態の悪い車を買ってしまったんですね・・・。
相変わらず「悪い中古車選びのお手本」を地でいっているようです、現物を見ずに買ったレガシィ・ボロちゃん号の上を行く
終わりのない旅?の始まり始まり。

20040321
現在のチビクロ号

例の「るるダンパー」装着ですが、見えていないです。




やはり現物を見ずに車を買ってはイケマセン。f(^_^;)

またまたサンルーフに拘った為にこんな話に・・・。(Ri-Zsの最後の「s」はサンルーフのs)です。(^^;

その前にナゼTodayなのか?

コレの購入はかれこれ一年前の話になりますが、山形のるるさん(お馴染みBG5山形のKOさん)
2003年の3月に全くコレと同じモデルの5MT車で突如名古屋にいらっしゃいまして、
その時乗せて頂いた折りの楽しさ面白さの勢いでこのRi-Zsを探すことひと月半・・・。
 (もっと探せよ!という皆さんのお叱りの言葉が聞こえてきます・・・)
今回はそれでも、私としてはやっとみつけた岡山の業者さんからの購入で、
事前に得られたこの車の情報は車検証のコピーと写真に加えて
「女性オーナ・ワンオナ・禁煙ディーラー下取り車」
「直前まで動いていた」と、「走行距離95110km」のみ。

距離も年式も先程のるる号とほぼ同じながら・・・
マトモなメンテナンスという保証は全くなし、
不安な気持ちも半分に、はやる気持ちで平日の午後から仮ナンバーと手みやげを持って電車に乗り込み、いざ・・・。

岡山駅から総社まで、
のどかな風景を久々に乗るディーゼル列車に揺られ、到着駅には先方より丁重なお出迎えを頂き、
「これから名古屋まで走られるということだったので、エンジンオイルだけは交換をしておきました。空気圧もOKです。」
といわれて遂にこのチビクロ号とご対面。

駐車場の片隅でコトコトとアイドルをしているチビクロ号・・・、
う〜っ♪サンルーフもちゃんと付いてるね〜〜〜♪(^o^)b
サンルーフ・デフレクターもステキーッ♪、ちょっピリくたびれていそうだけど、

・・・いそうだけど・・・。(^-^) (^-^;) (^_^) (^_^;)?

何も見ないうちにある種「ゾっとする冷たい電気」の流れるのを感じながら
瞬時に次は映像分析を行っている人間の所作は驚くほど緻密で俊敏です・・・。
今思えば、この時の動物的な戦慄の感覚を信じてその場を立ち去るべきだったんでしょうね、
行者にあるまじき強い煩悩が解脱を阻んだワケです・・・。


見ればマフラーから出ている水分は真っ黒けっけ・・・
ボッボッボっといっている・・・。
地面にはかなり大量に墨が飛び散っていて思わず顔をしかめます。(-_-);アノナー。
(こりゃ、とんだものを買ってしまったかも・・・)

単にプラグが悪いだけでしょうね、とか思いながら
軽くエンジンをアオって排気の煙幕とタコスミを確認して(ありゃりゃぁ・・・)
それでも意外に問題なくフケるので少しは安心をしながら
エンジンを止めてエンジンオイルのチェックに入ると・・・タペットの中はこれまた真っ黒けっけ。
(こりゃ、とんだものを買ってしまったかも・・・)

次はドライブシャフトブーツを覗き込んでココが健在なのを確認してひと安心。

「実は先月もレクサスクラブの中国オフで岡山に来ていました」とか、しばしの世間話で気を紛らせて
「それではこれで、失礼を致します」
「どうぞ、お気を付けて」
という定番のご挨拶を交わしてハンドルを切ってスタートするやいなやー♪

でた〜〜〜〜。(^o^)♪

カタカタカタ・・・。

あッちょ〜ぉっ!CV逝ってんのねー。
・・・定番だから覚悟はしてたけど・・・やっぱりぃ??(^_^;)

でも、そのまま直進になってもこのカタカタ音が止みません、
そう・・・、相当重症だったんですよね。(^_^)b ガビ〜ン。(^o^);・・・笑うしかない。
(こりゃ、とんだものを買ってしまったかも・・・)

その後「この音は右から出てるな。」とか色々と探りながら中国道に乗って延々と「カタカタカタカタ・・・・」
高速で走るとカタカタは早くなるので口でマネをするならば「タタタタタタタタ・・・」です
ドライブシャフトがジョイント部で千切れてバラバラになりはしないか?とか不安になりながらも
アクセルには次第に力が入る「タタタタタタタタ・・・」

そういえば・・・、排気のスモークが酷そうだった事を思い出し、
トラックが追いついてくる都度アクセルをガバァ〜ッ!!っと全開にしてスモークを確認。
この作業は全行程で何度かを繰り返すうちに徐々にスモーク量が少なくなって、
最後には判らない程度となり、カーボンの排出をほぼ完了?・・・しました。f(^_^;)

途中ここらで違ったルートを選択してバイパスに乗ろうと思いつき、「第二神明」に降りて「タタタタタタタタ・・・」
それでも、結局また大阪から高速に乗って、最後は名阪国道を「タタタタタタタタ・・・」
家に近づくにつれカミさんの怒る顔も目に浮かんで来て、実に切なく心細かったのを思い出します。
第一、途中でタイベル切れたら一巻の終わりだべ・・・。
加えてすぐにドラシャの交換でしょう?トホホホ。
とにかく心細いのなんの・・・。「タタタタタタタタ・・・」

タタタタタタタタ・・・タタタタタタタタ・・・タタタタタタタタ・・・タタタタタタタタ・・・タタタタタタタタ・・・

到着です。(・・・やれやれ)


>>>

翌日、仰向けに寝ころんで下回りの再点検
ドライブシャフト・・・、右のアウターブーツは何ともナイ様に見えるのですが
車体の最後尾まで盛大にグリスが飛び散っています。(悲)

あんりゃぁ??(^^;) 飛ばしすぎで分解したかもなーーー。(^_^;)
よーく見なくても、ふと気付けばグリスの出元はアウターではなくてインナー側でした・・・。が、しかし、なぜかブーツは何処も破れていません。
ちょう度を失ってタラタラになっていたグリスが走ったこともない高速のしかも400kmという長距離で昇天したんでしょう。
付いているドラシャを救う気にはなれません
先ずは覚悟を決めてドラシャの中古リビルトを注文して
取り敢えず、オイルを・・・とチェックをすると既にもうかなり濃い茶色い・・・です。
こりゃ、この際アリシンの<<0Wでも入れて濯ぎをしてみましょうかと思い、
先ずは前人未踏のこれを実行。(かなり無謀?)
意外に問題なく走るのですが、流石に<<0W単品での継続はリスクが大きすぎるですよね・・・。
(数日でこのオイルは交換しました)

車検場の予約を入れて、改めてアカナンを借りてユーザーの「ナンバー無し中古車登録」に初挑戦。
ブーツの破れはありませんから、車検ラインに入る直前に下に潜ってグリスを拭き拭き・・・。
(当日は雨降りでこの作業がまた一段と嬉しかったです)(T_T)φ

車検ラインの最終段階のリフトアップによる下回りチェック、
「ちょっと、コレ見て」と検査官。
冷や汗もので指さされた例のブーツを見ると、・・・そこには少しグリスの拭き残しがぁっ!(^^; ちょびっ。
・・・少々、ビビりました。
「ここは交換したグリス跡です。ちょっとグリスが残っていますね、エヘヘヘ・・・。」
ということで解決。(←ウソぢゃん!)
結果、シャンシャンシャン。何処も弄らず車検はパスって事です。f(^_^;) ごめんなさ〜い。

しっかし・・・、その後、ドラシャ以外にもてんこ盛りの整備メニューが矢継ぎ早に要求されるとは・・・
この時点では知る由も無し。


こちら、購入当時のチビクロ号

パッと見、現在と違っているのはホィールとシートだけですね。(^^;


まずは、いきなりのドラシャ交換

ドラシャのリビルトは既に到着していたので
早速ドラシャの交換ですが、32mmなんてソケットは当然持ち合わせがないので急いで買いに行きます。
近所の建築金物店を2軒あたりますが「何に使うの?」といわれてしまい、結局いつもの「開いてて良かったストレート」。
使えるというレベルで安いです。


1/2インチ・レバーに鉄パイプという組み合わせでハブのセンターナットをよっこらせーっ!と緩めて
(左上)タイヤとキャリパーにハブを外してロワアームにソッポ向いて貰うとドラシャが剥きだしになります。
(右上)よくある車載のタイヤレンチ・レバーを使用してカクッと抜けば、軽の場合サクッとCリングが縮んでドラシャが抜けます。
(ただし、その瞬間ATFなりギアオイルが写真のように流れ出しますので、受け皿の用意を)

(左下)ドラシャを抜いて、オイルを絞り切った状態、グリスの飛散跡が見えますね。これは勿論このあと綺麗にお掃除しました。
(右下)上がリビルト品、今回はBigWaveルートに流れているリビルト品を選択。松井製作所製です。

ま、書いてしまえば簡単な話ですが実のところ元々懇意にしているスズキの工場長さんとかスバルで事前情報を収集してからの作業でした。
途中まで分解を行ってからその先に行けず一度は途中で断念もしましたが、思い直して改めて取り組んでみると40分程の作業でありました。
(^^ゞ
そっ、誰でも最初の事は初体験。
いつもの話ながら、池の深さは入ってみて初めて知ることが出来ます。

組み上がった状態は、
単にバラす前の状態と比べて部品が綺麗になっているだけなので、画像は割愛させて頂きました。(^_^;)
ただ、走ってみると「げに驚き」ました。良かったとか別にして・・・
なんと、左側も同様の症状であることが判明。(アノナー・・・)
BigWaveさんにTELして「もう一本!」(苦笑)

ただ、この時点で抜けてしまったATFはドレーンも開放して合計2L、
アリシンのATF2を補充に使用したのですが、このスムーズさには驚きました。
全体量は5L近いと聞いていたので、2Lの入れ替えで変化に気付くのは余程の効果だと思ったのですが
アリシンに因れば「たとえもし下位品種による希釈が存在しても遥かな優位性を示します。」という話を後から読んで妙に納得したような次第です。
で、当然ながら左のドラシャ入荷次第、左も交換の作業を行いましたが
今度は慣れたモノです、ジャッキアップから最後にウマを外すまでの全行程で20分という早業。
「キャホーッ、かんたんじゃーん!!」(^o^)/~
ただ、マヌケな話がありまして
最後のATF補充に結構な時間がかかって「もっと早く入らないのか」と怒っていましたが
作業を終えてよーく見てみるとナント・・・「ATFと書かれた大きなフィラープラグ」
あるじゃぁないですかぁ〜〜〜。(笑)
ココから入れればすんなりトットっと入ったワケですな。オィオィ、一度目に気づけよ・・・。(恥)


というわけで、まぁ取り敢えずは最悪の状態から脱出はしたワケですが、
この後、通常のメニューであるプラグの交換とかプラグコードの交換とかディスキャップにローターの掃除→止む終えず交換
とか勿論エアエレメントの交換とかフロントガラスにキズを生んでいる元凶のワイパーをアームごと新品に交換したり
DSEその他のチューンとか磨きは後回しにして気付くところを一つ一つ潰して行きます。


どうもカサカサと異音を発するノイズの源泉、聴診器で探したらデスビでした。開けてみると・・・
「んーまぁっ!」
呆れるほど真っ赤にサビの出たディスキャップ内部、どーなってんの??(*_*)

これって、キャップとローターは交換するにせよ、それでオッケーなのかな?
とか思いつつ、取り敢えずはお掃除をしてキャップにローターを交換しました。


気になっていたタペットの開封

使用オイルを<<0Wから0W20に変更してしばらく、
いくらオイル交換をしてもらちがあかない状況のようなので、タペットカバー(ロッカーカバー)の封印を解きます。
下の写真・・・まっ茶色ですね・・・

・(上段・左右)左がお掃除前、右がお掃除後。ちょっと光ってしまってごめんなさい。
・(中段・左)お掃除前のクローズアップです。スラッジが山盛りになっているのが見えます。
・(中段・右)使い古されたプラグの図。アースフック側の接地極は角が落ちてしまっています。
1本だけ右端の磨耗が少ないのは失火していたのかも??
これは、勿論イリジウムMaxに先端テーパーを施して更にSBC化したものに変更です。

・(下段・左右)すごい・・・タペットカバーです。ゴリゴリと削ってみるとこんな感じ・・・。イヤになりますな・・・。(>_<)
結局、綺麗に・・・という程は手を掛けませんでした。(-_-)




重い腰を上げて、
いよいよタイミングベルトの交換作業

もともと10万キロに近い素材ですから、購入前から覚悟だけは決めておりました
教材としての献体として働いて頂くのも本来の目的でしたから、またスズキの工場長さん等から情報を収拾して
「あとはヤルキの問題でしょう」
ということで、部品を揃えていざ!(無謀ながら初挑戦です)

まずは頭ごなしにバンパー周辺を全て取り外して作業開始。
助っ人は居るとはいえスキルは私並み、
ナント・・・無謀にも午後3時半からの作業開始でした。つまり、作業を開始すると間もなく真っ暗。
(おぃおぃ、おじさん。ちゃんと帰れるのかぁ〜〜??爆!)


・(左上)エアクリBOXを取り外してベルト類を外したところ。カートリッジは左バルクヘッドに位置するフュエルストレーナーです。
こんな事でも無いと外す気にもなれない場所に着いています。かなり泣かされました。
今回はOverCoolの元凶サーモスタットも交換しましたが、これまたイヤな場所にありまして、エアコンのコンプを外しての交換でした。
当然ながら泣きながらの作業・・・という感じです。
・(右上)タイミングカバーを取り外してベルトのむき出しになった状態。
・(左中)そのベルトを外した状態。今回はカムギア下にあるウォーターポンプも同時に交換。
外してから手動で回してみるとやっぱり、多少はカサカサと異音を発していました。
タペット内部の茶色が嫌ァ〜ですね・・・。

・(右下)入れ替えを完了したタイミングベルト。
あとは全てを元に戻すだけです・・・と、言葉で言うのは実にカンタン。
・(左下段)あとはバンパーを元に戻すだけとなった作業風景、やっと写真を撮る余裕が出たワケです。
作業を終えると日付の変わりそうな時刻。




その後何が起こったか・・・


お話は続きます。
これみて判るかな??
カムギアです、但しタイベル側じゃぁないですから・・・さて
このギアの相方はだぁれ?(苦笑)



これが原因で・・・



ありゃりゃ・・・



こんな事になってしまって・・・。
またまた散財です。


チビクロ号の地獄絵巻はまだ続く・・・。



取り敢えずここでTOPに戻ってリフレッシュしましょう!(苦笑)