「よもやま話・40」

足元の操作具合

平成15年6月19日


思えば1年半ぶりの更新になりますか、この「よもやま話」・・・
しばらく更新をしていない気がしていたのですが、まさか1年半も過ぎていたとは・・・。(^_^;)
それでもお付き合い下さっている皆様に本当に頭が下がります。
・・・改心します。<(_ _)>


今回のタイトルは「2003年春の高畠オフ」での出来事に絡め、トピックとして取り上げました。




まずは
「アクセルワイヤーの張り調整」のお話。

このところ私の嵌っているのが
アクセルワイヤーの張り調整&ブレーキのペダル側遊び調整。

「このところ嵌っている」というと妙に思われるかも知れませんが
Todayの購入でクルマが5台になってしまい「必ずしも全車同一レベルで調整されているか?
というと、実は非常に大変だという話なんです。

例えば、クロちゃん号「Today/Ri−Z」は4月に購入してから色々と整備を重ねておりますが、
なにせ12年もの間「おそらくは頓着の無かった(ご存じもなかった)お嬢様」がサンダル代わりに使用していた車両です。
色々と調整箇所は多く、動かす都度発覚する不良箇所の数々・・・。

それにしても、購入当時は150万円近い車両価格であったろう豪華装備の4ナンバー軽貨物 「走り系Today」
いやはや、勿体ない使い捨てです。(元気なサイボーグにしてあげるからねー!)(^_-)

でも、「5台を共に同じエネルギーで養生」出来るかというと、
金額的にというよりはメンタルな部分で流石の私にも限界が見えてきました・・・。
早々に「黄色いインプレッサ」は新車から半年あまりですが、値段のつくウチに売却の予定です。
どなたか、欲しいヒト〜〜??(^o^)



そんな中で結構皆さんの車でも一般的にあり得る”普遍性”の高い話題がこの「アクセルワイヤー張り調整」
並びに「ブレーキペダル側の調整」なんですね。

「嵌っている」と表現したのは、私自身もTodayでその調整を余儀なくされた為にその整備の必要性を再認識した為、
シーラカンスDゼル・バンやらレガシィやら、MPVはたまたインプレッサと全ての状態をチェックしてみたところ、
やはり「なおざり」にされている車両ほど「遊び」が増えている・・・。(汗);

私の好みは「キチキチ」つまり「遊びの少ない状態」なのでこの微調整を施してみると「感覚的にダイレクトに近づき」
オペーレートするタッチに応えてくれるクルマが従順なハチ公のようになった気がします。

ま、そんなワケで高畠オフにはその辺りキチンと調整を施したMPVで出掛けたワケですが
そんな高畠オフにいらしたRioさん

Rio号はフォレスターS/tbそう、EJ20のシングルターボ。
私のレガシィよりも進化した?ECUにやや大きなタービンで確か240〜50馬力?の仕様。
Zeroスポのインタークーラーガイドやらラジエターの遮熱板に吸気チャンバー、ブレーキ・マスターシリンダーストッパーにお約束のタワーバー。
果ては私と同じくシムスの完全等長等爆タコ足(エキマニ)にスポーツマフラーと来たもんだ。
この完全等長等爆タコ足は、2003年発表の新型レガシィにも採用された いわば「トルクアップ」の神器ですな・・・。
いわゆるスバルサウンドの「ドコドコ」いわないのが特徴で直4のような排気音。

「ちょっとイイあるか?(^^;」
エンジンを始動して例の直列風・排気音にシビれ、少し「カラ吹けのレスポンス」を確認してみますが
どうもフケがおかしい・・・。

「カラ吹けのレスポンス」
これは、私の場合 クラッチを踏み込んで停止しているカラの状態で
「ポンッ!!」と完全にアクセルを踏み込み、エンジンの吹けが始まった瞬間に「パッ!!」っとアクセルを戻す。

という動作で確認しますが、
 私の15万キロ選手BF5の場合、ターボが小型ですから
低域の立ち上がりが良いのは直接比較すれば幾分かのハンディはあるとして、
ルウブ社内の磨きスタッフ「三平師匠」の全く同じクルマ(どノーマル)と比べたとしても、どうも応答が悪い・・・。(-_-)

「Rioさん、ちょっとコレ、様子がヘンですよ・・・。キッチリと加速します??ダルくないです??(^^;」

訊いてみると「プラグ」なども交換したばかりでハイテンションコードなどにも異常はなさそう・・・。
マフラーのヌケの問題なのだろうか?はたまたECUが制御を怠っているのか・・・?

しばらく色々と眺め回しているウチに気付いたのが、この「スロットル・ワイヤーの緩み」でした。
もぉ・・・(^_^; 

改めてペダルを踏んでみると隙間が多くて反応するまでの遊びが非常に多く、
エンジンルームで確認するとこの部分「タラタラ状態」で全く不真面目
「不真面目」という表現がピッタリな程のたるみ様・・・。
(オラオラぁ、テメェッ、たるんでるじゃねぇかぁ〜!状態)

「これ、ダメですよぉ・・・。こんなにたるんでる・・・」(-_-);

指さして指摘しますが、当のご本人 何の事やら・・・???
「ここ、ホラ。わんわん。ヤル気な〜い。」(^^;)

タラタラに遊んでいるワイヤーを指摘する・・・、
「ワイヤーが伸びてしまって遊びが大きすぎます、ちょっと締めてみましょう。」

ということで皆さんに声をかけるとあちこちから工具が出揃う・・・。(^^;
(いやぁ、同じサイズのスパナを2本ずつ持ち歩く事はあまりないですから・・・、準備の良い優等生の皆さんに感謝でした)

こうしてこっち緩めて、それからこっちも緩めて この遊び分のワイヤーを引っ張ってやって・・・
固定したいところでロックすれば完了・・・。

ホラ、簡単でしょう?!

ダメですよ”今までそんなところ全く気に留めていなかった”、とか言っていたら・・・落第〜〜!!


事実、これまでにご自分で手を入れた事の無かった箇所だそうで・・・
逆にそんな一般的な状況を再認識することになり、私自身も「勉強」になったような次第です。(^_^;)




詳細を述べるならば


シムスのターボ用エキマニは他社ブランドよりもやや細めでレスポンス重視になっているようです。
つまり逆にココが「太め」の場合には「低域のスカ」が出ます。
・・・けれどもRio号の場合は私のボロちゃん号と同じく「シムス」。
シングルターボ用はインプレッサ用の流用なので全く同じ製品です。
で、
私のBFがアクセル一発で「ワオぉ〜んっ!」と吠えると3200rpm界隈。
Rio号の場合「ずもぉ〜。」で2800程度・・・(-_-)
・・・こりゃ、幾ら何でもオカシイと感じたワケです。


最終的に改めてご自分で作業をして頂き、キッチリと遊びのない状態に調整されたレスポンスは・・・
結果ほぼ3200rpm界隈までを獲得。


つまり、
スロットル・ワイヤーに大きな緩みがあると、スロットルを完全に床までの間で踏み切れない
というか、ワイヤーのたるみ分で最後は床を踏んでいるだけの状態。
(ワイヤーは余っている)
ワイヤーを張ってやると・・・キッチリとスロットルを引ききられる という事です。

床よりも上でワイヤーが引き切れている場合は「ワイヤーの伸びとか消耗」にも繋がる可能性もありますが
少なくとも「走り系」のチューンをしているクルマのワイヤーが全く調整されていないのは、
少々手厳しいかも知れませんが
・・・正直いって、通っていらした「走りチューンのショップさん」の資質を問いたい・・・です。


辛口の寸評を述べましたが
当のRioさんも「目から鱗」だったらしく「衝撃を隠せない微妙な笑み」を浮かべて改心していらしたご様子でした。
「買って付けたクン」とか「買って付けて貰ったクン」からの脱却を目指してその後精進の続いている事をお祈りしています。
もう少しいうと、
排気音が少々曇っていた印象がありますが、「乾いた音質に甲高く粒だつ」とまだトルクは上がるだろうと予想しています。
DSEで改善する場合もあるかも知れません、今後も色々とチャレンジしてみて頂きたいです。
生け贄役、お疲れ様でした!!<(_ _)>





続いて、似たようなハナシでブレーキのペダル側遊び調整

これまた、大体の場合が2本のスパナを要します、即ち
「効きしろ」までの遊びの調整です。

ブレーキ・ペダルを踏んでいない状態は
大体が「ストップランプ・スイッチ」に当たって止まる形で
リターンスプリングに引かれてペダルが手前に収まる構造です。

従って、コレの調整は「ブレーキランプが点灯して&ブレーキが効きはじめる」のが理想で
ランプの点灯前にブレーキが効いてしまうのは「すべからく危険」です。
また、踏む前に効いている・・・のは問題外!!(笑)

私は個人的な好みで結構この隙間を詰めるのが好きですが、
その分だけペダルは踏み込み状態に近づく傾向となるので
ペダルのセット位置はやや奥に入ります。


「アクセルペダルをリリースした位置」よりもブレーキペダルの方が高く、大きく手前に位置するクルマは
(程度問題ですが)運転がしづらい場面が多いように思っています。
少なくとも、私はこの部分の大きな段差が大キライ・・・です。(^_^;

 とっさの場合に「アクセルを戻したつま先が左へ向いたほぼ同じ2次元平面上にブレーキが居て欲しい」ワケです。

ただし、この部分の調整を詰め過ぎた場合はブレーキの過熱によって「効きっぱなし」となる事もあり得ます、
ご自分で作業をされる場合はこの点に留意頂く事とロックの締め付けは充分&確実にして下さい。


研究室から・・・(^^;

クロちゃん号Todayの場合、若干ブレーキが手前気味でこの部分はどうにも融通が利かないので
今後、少々アクセルペダル側の加工で誤魔化せないかを検証してみます。
 ついでにアクセルワイヤーにシリコングリスを流し込んだり・・・
細かい芸当は色々とあるわけで、
ペダル本体の屈折部に発生している左右のガタつきも何かのカラーを嵌め込んで殺そうと思います。
オペレートを行う時に直接タッチする部分のフィールというのは大事にしたいという信念からです。
同じ意味で、
昨年秋の楢川オフで「はっぴー」さんに頂いたMomoステには「質感」という部分で本当に感激しました。
手の触れる箇所・・・というのもやはり質感、イメージ、気分、これも結構大事だと・・・。
(^_-)

「はっぴー」さん、どうもありがとうございました!!今度また楢川で会いましょう!!

・・・さぁて、次回のオフは何に乗って行こうかなぁ・・・。


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