「よもやま話・13」

「0−1」と登坂車線

雪の便りを聞く季節になりました。

そろそろ車も冬じたく、帰省の準備もありますね。


心は既に雪山に思いをはせるスキ−ヤ−、ボ−ダ−の方も多いと思います。

街なかではドライスタ−トの話が話題になりますが、雪深い地方の方々にとってはドライスタ−トもさることながら始動性の問題も大きな課題でしょう。
当然、街からのビジタ−にとっても「泊まり」になれば朝のエンジンスタ−トは地元の方と同じ環境でのエンジンスタ−トになりますね。
旅先でのトラブルはせっかくの時間も無駄にしてしまいますから最低限バッテリ−とク−ラントの点検は確実にしてお出かけ下さい。
雪山へお出かけの節は必要に応じて寒冷地用の燃料を現地で入れる等の気配りも必要になることがありますので事前に現場へ確認されることをお薦めします。


雪山へ向かうのにもう一つ付き物なのが「登り坂」!


特に高速道路の登坂車線。ディ−ゼル車や小型車の場合はこれが特に苦手ですね。
遠出をするとなると、ミニバンの出場する機会も多いと思いますが、これまたガタイの割に非力で登坂力も乏しい・・・。
別に夏でも山へ行くときに登り坂なのは同じなんですが、疲労度が違って感じるのはなぜなのか、ちょっと考えてみました。

  1. まず第一にスキーなどの目的で山へ向かう場合は夜間又は深夜の走行が主になる事が多く、
  2. 当然「雪を求めて」行くので雪道もあり、
  3. 雪のあるところまで行くための登坂走行でストレスは蓄積されているので
    到着するまでにまず相当疲れる訳です。

    夏山を訪れるときは夜明けも早いので暗いうちに出発したとしてもすぐに明るくなって来ますが、
    冬場は夜明けが遅いというのも要因と考えられます。
    リフトの動く朝8時よりも少し早めに駐車場へ入りたいと思えば殆ど全部暗いうちに走ることになります。
    明るいか暗いかはドライバ−のストレスとしてはその違いが大きく出ます。
  4. 日帰りの場合はこの上にスポ−ツによる運動疲れが加わりますから睡眠不足だったりすれば相当危険な状態になります。

    くれぐれもお気をつけください。

冬季は日暮れも早いので帰りもやっぱり暗くなるんですよね。



高速の登坂走行でストレスを減らす事は以前から「0−1」の効果としてお話していますが、登り坂のストレスはそれが当たり前になってしまっていると苦痛を自覚していないことも多いようです。

私自身はガソリンのマ−クUバンだった頃に大阪方面への行き帰り、名阪国道のきつい登り坂では随分と泣かされ、その当時も色々なオイル添加剤を試しては「少し楽になった」とかオイルがヘタっているとやっぱりダメだとか感じいていた物でした。

エンジンが最大限の努力をして無理をしている極限状態というのは音の大きさと実際のパワ−が比例しません。
つまりドライバ−のストレスも最高潮に達しますから当然「疲れます」。それは車にとっても最高のストレスです。

ある日3リッタ−のクラウンで同じル−トを走った時のパラダイスだったこと ・・・。静かで快適、つまり疲労度20%位のドライブでした。アメ車がデカいのと同じ理由です。
これは実用レベルのパワ−/ウエイト・レシオの話で、トルクの厚い3リッタ−クラウンは中回転域で登坂に充分な底力を出すので静かに坂が登れる。このためドライバ−のストレスも少なくて済む訳です。何度もいいますが、
機械が無理をしていなければオペレ−トするヒトの疲労も軽減できます。
従ってこれは機械とヒトの両方にメリットのある話になります。

この話は1800cc/4気筒と3000cc/6気筒の比較なのでどちらも特別な添加剤で「どうの」という話ではありません。差があって当然です。

現在のディ−ゼルクラウン・バンになってから12万キロまではこれと同じ苦痛を味わって来たわけですが、「0−1」に出逢ってからはガソリン・マ−クUバンの時よりもストレスは少なく、どこらへんが一番の難所だったか気づかないうちに天理の街を一望する高峯の頂上を通り過ぎてしまう状態になりました。

まさか、ガソリンよりも良いなんて大袈裟な・・・。???

そうじゃないです。ろくなオイル添加剤に出遭わなかったガソリンマ−クUバンは15万キロでも現在の19万キロを越えたディ−ゼルクラウンバンよりも遥かに劣ったという話です。


そうすると、ディ−ゼルはやっぱりガソリンよりも丈夫なの???

そうじゃないです。ろくなオイル添加剤に出遭わなかったそれまでのディ−ゼルクラウンバンは、やっぱり高速道路の邪魔物でいつも左車線に追いやられる登坂車線組でした。キックダウンの高回転域で必死に黒煙を吹き散らす普通のディ−ゼルバンでしたから・・・。


ただ、気遣いの部分では従来から3000km毎のオイル交換をしていましたので、かなり良いレベルのオイル管理をしていました。その部分ではトヨタのチ−フ・メカニックのおっしゃる通り
「オイル管理の良いせいでこれほどコンプレッション抜けもない良い状態」なわけです。

先日、中古車屋さんに94年式の同車種を見つけてちょっとチェックさせて頂いたところ・・・、
オイルは墨汁状態。オイル・フィラ−・キャップの裏側はゴソゴソの固形物という状態でした。実走距離は7万キロほど。
オイルにカ−ボンが濃く入るとこれほど重厚な感じの手触りになるかな・・・という印象を受けるほどコッテリ状態。色々と覗いてみるとおもしろいですよ
でも、中古車屋さんには申し訳ない

私のクラウンバンはオイル・フィラ−・キャップの裏側に何も付着していないピカピカ状態です。事実、並べてエンジンをかけて比べてみたいと思いました。

黒煙に関する気遣いにも新車当時から神経質な方でしたから、オイル交換をしても減少しない黒煙燃料系の洗浄剤でインジェクション周りの汚れを落とす事で改善できる事を経験則で知っていましたから、黒煙の気になる度にこれらの燃料系洗浄剤を使用していました。燃料系の不純物の話は軽油の特権でもなんでもないですから、ガソリンの方も同じ方法で気遣って頂きたいです。基本的な部分は全く同じですからね。
具体的には8,000km毎位に必要です。当然レギュラ−を使用した場合の話です。プレミアムを使用する事でこの汚れは発生しにくくなったり、清浄性能を有したりする訳ですから、私はプレミアムの使用をオススメする訳で多少でも「燃費」の部分で還元されれば得する事の方が多いと考えています。当然自動車の価格を考えた時にという話です。
プレミアム軽油に関しては日本石油「プログ」と三菱「RV−Diesel」しか販売されていない様で、どちらが良いかというインプレは控えておりましたが、この度両社合併の話も出ましたのではっきりと私の見解を述べさせて頂けば
NISSEKI「プログ」の圧勝です。
消費者サイドからすれば、この品質(以上)で今後も供給して頂きたいと切に願います。全ての燃料が一本化されるのが理想ですがナカナカそうも行かないのが実状で、歯がゆい思いはつのるばかりですね。

燃料が良いかどうかはそれだけダイレクトに機械の存続という部分の環境に反映される訳です。




ついでで申し訳ないですが、最近モ−△−・Aップに関するお問い合わせが多いので・・・、

派手な広告が確かにうさん臭いけれど、やっぱりなんだか気になるという事のようです。

ちょっと調べてきました。成分その他まで調べる気にはなりませんのでごめんなさい。現品に表示されている製品の使用目安を下記に示します。コメントは致しませんので皆さんでご判断下さい。


「導入前にオイル交換の必要ないエンジントリ−トメント 8オンス(236.5ml)入り」となっており、

遂に注入用ストロ−と化粧箱は全く無くなって、裸のボトルのみで売っています。

現在のDS価格は@3,980円になりました。(981201調べ)
成分:ナルチオン油 プロテックス92機能炭化水素 酸化防止剤化合物 SSR1301分散剤
ちなみに、US本土では「宣伝されているような効果がない誇大広告である」として訴訟を起こされています、例のXuraLxbxも同じくです。


MxtxrXp America Inc.

Store away from heat and flame.




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