よもやま話・42
ハイエンドといわれるミシュランのタイヤ3種を試してみて・・・
ギョーカイに騙されているかもよ?
タイヤの選択と足回りのセッティング
20030123
追記・20030202
昨年
ミシュランを3種類試してみたので、そろそろご報告を。
先ずは実際に試してみた3種類のウチで
最初のパイロット・スポーツの記事を書きましたので、以降次回の更新で順にココへ追記致します。
そもそも私はミシュラン愛好家であります、
私がミシュランをお薦めする理由は非常に沢山ありますが、ココに書ききれるかな?(笑)
私のお世話になっている「秋山タイヤ」さんはこちら
(マスタールウブから聞いたと仰って下さいね、決して殴られたりはしません。イイ事あるかも♪)
元気なスタッフのお兄さん達がいつも明るく応対してくれます、
やっぱ、タイヤは専門店。プロの仕事は実にお見事、しかも4人がかりで即完了!
うーん、記事を書き始めてふと気付いたのですが、
日本のユーザーに向けてヨコモジの読み辛い名前・・・というのが
親近感の沸かない効果を持ちそうで
ミシュラン人気の足を引く一つの要因ではないのかと今更ながら気付きました。
これは日本市場を考えた時に
折角良い製品を送り出しているのに結構間抜けな話にみえます・・・。
Sportはスポールと読むのかスポルトと読むのか分からないけれども
実のところ英語で複数読みの「スポーツ」・・・。(最後にsはついてないだろ!)
Primacyもパッと見て「プライマシー」と読めるヒトは少ないでしょう。
どうしてカタカナでの表記を一番大きくしないんでしょうね・・・。
確かにヨコモジの字ツラがカッコイイというコンプレックスもありがちなんですが・・・。
国産メーカーと比べると効果的な広告宣伝(費?)が少ないのかな?という気もします。
ともあれ、先日お客様と電話でお話していた折りにタイヤの話題になりまして
こちらのコラムを書き忘れていた事に気付きましたので早速・・・というわけです。
さて、そこで
最近試してみたミシュランのラインナップ
「いちユーザーとして実際に購入して」のお話です。
Pilot-Sport 205/55R16
Pilot-Primacy 195/55R16
Energy-MXV8 215/60R16
ミシュラン・ジャパンのHPはこちら
さて、まずはイントロ編
パイロットシリーズに新たにラインナップ(Exaltoと入れ替え?)された
Precedaに関しては試しておりませんがこのアイテム、
日本市場向けに開発されたということで全作同様「お手軽パイロット」といえますか、
兎角「日本用に作ったならば大した事はないかな?」とか考えがちですけれども、
廉価版とパイロットの性能比較は基本的に「パイロットは別格」といわれる・・・
例えば、以前私の試した事のあるタイヤで今は無き「MXV3-A」というのがあります。
実際の処、この商品は同じ名前で見た目のパターンも同じ「パイロット」と「エナジー」の両建てでありました。
ミシュランに言わせればこのタイヤ、「パターン同じであってもかなりの別モノ」とか・・・。
期せずしてこの「MXV3-A」、
実は例のお葬式済みトヨタMR-2(AW11-SC)にはパイロットを、一方で
ボロちゃん号スバルLegacy(BF5-TBO)にはエナジーを装着した事があります。
で、実際にどうだったかというと
材質がまるで違うのは「かなり」でAWに装着したパイロットの方は砂利Pに一晩停車していると
3〜4cmの砕石が5個くらいタイヤに張り付いたまま一回転してしまい、
砂利道には前後車輪で4つの穴ぼこ・・・。
一回転したタイヤは自分で持ってきた砂利に乗り上げる為にガッツンと「1−シケイン」になります。
(^_^;)
BFに装着したエナジーの方でそういった経験は殆ど無いです、その後パイロットスポーツも時々
数個の砕石を拾ってくる感じですが、これはメルセデスに付いているレグノのGR7000と同等の認識です。
走行フィールの話ではなくて「一晩駐車して砕石を拾うかどうか」という別の切り口の話です、申し訳ない。(笑)
当然、気温の高い方がその傾向が出やすい事はご想像の通りです。
全く性格の違うクルマで試した両者を、しかも同時にではないのでそれ以上のコメントも出来ません。
特性の差を語れる自信もないので「やっぱりパイロットは良かった」といったところでやはり無責任な話になります、
ま、そんな話でパイロットとエナジーには基本的な指向性の違いが認められるという話です。
事実関係で状況から観察すると
日本での生産に乗り出して既に15年(?)以上になるミシュランが
最近では日本車のOEM装着にも採用されはじめ(殆どはグリーンタイヤのようですが)、
普及版の市場への浸透は進んで来たかに見えますけれども、高級Verはどうかというと?
パイロットは従来から欧州車ユーザーには定評があるものの
国産車ユーザー向けにはもう一つパっとしないという現状へのテコ入れして
エグザルトにせよプレセダにせよ
日本車サイズのラインナップを揃えて、パイロットへの追加投入で
コレを登竜門とする為のアイテムとしてねじ込んだ商品と読めるワケですが、
実際の処 ミシュランがパイロットの名折れとなるような製品を組み込むとは思えない
・・・というのがミシュラン党の一ファンとしての予想ではあります、
(試していないのでごめんなさい)
少なくとも私の知る限りでドライ・ウェットの性能比較でいうと「ややドライ重視寄り」という噂は聞こえてきます。
パイロットの持つダントツのウエット性能がプレセダでは若干劣っているという話のようで
パイロット・シリーズの中にも上位品種との棲み分けがあるのは致し方ないという事のようです。
ちなみに、ご存じのようにミシュラン製品は世界各国で製造されていますが
そのラインに組み込まれた機械から材料までの全てが各国の現地へ持ち込まれて製造されます。
実際に日本国内に流通する製品自体も品種・サイズによって製造国が違うという話で
従って、実際に購入した物を見てみると
スポーツはスペイン製で、プライマシーはドイツ製だったか、MXV−8はタイ製とか、
ことごとく色々な国で作られていました。
ただ、何処の国で製造しても同じ品質の物が作れる、というのがミシュラン様の自慢です。
私も製造国は気分の問題だけで同じ品物であれば性能差はないと思っています。
ミシュラン様にいわせれば問題にならないのですが、
この品種のこのサイズは何処製の製品で入荷するのか?
もしもあなたが製造場所を気にされる方は事前にどこかで確認をされると良いかと思います。
後日談になりますが、
2003年秋の浜松オフでお会いしたTQL氏のディープフリッツ号BMWにはPrecedaが装着されており、
オフ翌日のドライで浜松市内を単独ドライブさせて頂いたのを思い出しました。
それで一応は「パイロットシリーズ全制覇!」とBBSにメッセージを頂きましたのでご報告まで。
前置きが長くなりましたが
そろそろざざぁ〜っと本題になだれ込みます。
話の途中で毎度ながら話題が本筋から逸れる場面がありますけれども
これは私にタイヤの本質を語らせた場合に避けて通れない話題なので
悪しからず・・・
気にせず読み進んで下さい。まし。
(^_^;)
Pilot-Sport 205/55R16
こちらは、先程お話をしたように
BF初代レガシィGT「純正サイズ15インチ(205/60R15)」への装着です。
先回のチョイスは
MXV3A(Energy)の185/65R15だったので
「どうしてそんな細いタイヤを選択しているんですか?」といったご指摘も多かったです。
「燃費を稼ぐため」というのが私の回答ですが
次に選択したのがこちらの16インチです。
もう少しタイヤ性能に頼ってみようか・・・って事ですね。(^^ゞ
タイヤを選択する時には純正装着タイヤの外周サイズを基準に考えるのが基本ですが
先回MXV3Aのサイズ選択が実は「OEMサイズの踏襲」であったのに対して
今回Pilot-Sportのサイズは「若干大きめ」になります、これは16インチを選択するに当たっての妥協です。
初めて走った印象は「あれ?結構パターンノイズが大きいゾ」・・・
苦痛になるほどではないですが、元のMXV3Aは静粛性の高いタイプだったので特にかな?といえるかもです。
ノイズに慣れるのには少しだけ時間が掛かりましたが、
サイドウォールの柔らかさが自慢のミシュランですから
サスとダンパーの関係に付け加えられたバネのある柔軟な腰と喩えられるほど
クルマの雰囲気はオトナになります。
偶にしか乗らない家内も少し乗ってみただけで
「すごくイイね、このタイヤ〜」とデレデレになる始末。
驚いたのはウェットの性能で、高速どしゃ降りでもドライと変わらない走行フィール。
ウソのように聞こえると思いますが、本当にスバラシイ!!
まずこれが特筆に価します。
これは先回も同じミシュランでの比較にもかかわらず、なのでかなりの驚きでした。
ロングライフという点で述べれば
もともとエナジーMXV3Aは特にロングライフ・コンフォートに振っていたタイヤなので
比較をすると若干ですが減りは早い感触(現在2万キロ強は走りましたか)で
6分山を残す感じです。
当然「減り方」に関してはその使い方にも因ります、
2003年夏のなぐらオフ前日にその界隈の峠道を100kmほど走りまくり、
それまでは全く健在だったスリップサイン位置のビバンダム君全てを路面に書いて(移して)来てしまいましたが
この時の消耗は当然ですが「相当激しかった」です・・・。f(^_^;)
反省。<(_ _)>
以前MR2(AW11)の実車レポートにも書いた事ですが、
Potenza RE710-Kaiは雨の日に怖くてかなわない・・・。
その後Pilot-MXV3Aに変更して・・・
という記事を書いています。
ハイグリップタイヤに慣れたユーザーにとってパイロットスポーツのドライグリップは
必ずしもドライ性能を語れないものという認識があるようですが
実のところこの部分がマジックなんですね。
闇雲にハイグリップタイヤを選択してしまうと足回りの大幅な変更を余儀なくされるけれども
ノーマルのサスセッティングに於ける柔軟性を生かしつつ、
最大限の運動性能を引き出すのが「品の良い上質なタイヤに出来る方向性」だと思っています。
ドライで語るならばオリジナル・セッティングに於けるクルマの挙動を最大限丁寧にいなしつつ、
グリップ頼りで我慢したところで突然滑り出すような事も無く
制御範囲をオペレーターに正確に把握させる「素直な素性」・・・コレがイイです。
総合的に見た場合
今のウエット性能にも大きな関わりを持ちます、
つまり
ドライ性能ばかりを追求してもウェット性能が大幅に劣ってしまうと「危険でしかない」ということ。
ドライとウェットの差が少ないタイヤというのは一番安心してクルマをオペレート出来る、
必要以上にオペレーターに精神的ストレスを与えない
これが私の好きな関係です。
よくJokeで言うのですが、
「どうしてそんなにドライグリップだけにこだわるのかなぁ、ウェットとの差が大きいと怖くないですか?
私はこだわりたいですね。だって、私は雨の日にもクルマに乗りますから・・・。」
雨の日の安心感はオトナだけの目標地点でしょうか??
このページのサブタイトルに挙げた
「ギョーカイに騙されているかも?
タイヤの選択と足回りのセッティング」
というのはこの部分の話です。
兎角、クルマを買うと「まずタイヤを履き替えて」というアプローチをする事が多いと思いますが
実のところタイヤショップなりチューニングショップへ足を運ぶと「あたりまえ」のように陳列される18インチホィール。
ミニバン用など特にそうですが立ち並ぶ18インチを選択して
そうなると扁平率は40とか45を選ぶ事になる・・・。
ノーマルが215/60位だったりすると大口径ホィールに一層のワイド化+扁平タイヤ。
扁平率を下げればダイレクト感(つまり、振動と硬質感)は増します。
ボディとのツライチ化なども無意味に同時遂行される場合も多いようですが
これまた大きな見栄えの差を生むこともさることながら
重心からのリーチ変更によってリンク類の荷重位置も変わるため、
キャンバー角の変化なども発生する為にブッシュ類への負担は激増など
実は充分にバランスを崩す要因ともなり得るわけですが
変更前との差は例えば誰にでも判る、ある種の「改悪」かも知れないのですが
一概にその変化を「スポーティ化」と認識される事が多いようなので実に質(たち)が悪いです。
(^_^;)
で、どんな事になるかというと
オリジナルセッティングの足回りとの全体的なバランスは大きくかけ離れて崩れてしまい、
改めて何らかの投資を余儀なくされる・・・。つまり、
良くあるケースなのですが
1.クルマを買ってまず取り敢えずタイヤとホィールを買いに行く。
2.18インチを選択して幅広扁平タイヤを装着してチンチン電車仕様に変更。
3.ハイグリップ特有のステア切れ込みに惚れ惚れとすると同時に
4.ショップ曰く「サスが負けているのがよく分かる」
5.純正サスなんて使い物にならない
6.サスとダンパーの変更で同時に車調によるローダウン化を図り何十万をドブに捨てる。
例えばファミリーカーにそうした改造を加えて快適になったと錯覚するのはドライバーだけで
実のところ同乗者には我慢を強いる結果となっている場合の多い事にも気付いて頂きたいです。
私の観察がそんな立場になるのも
実際に装着している足回りはBFレガシィシリーズの中で一番堅めとされる
220馬力仕様のSTI−Verの純正サスとダンパーを装着し、
そこにPilot−Sportの装着でソコソコの良いバランスを得ている為です。
固めればまだその方面での完成形も予想が付きますけれども
取り敢えずベーシックな抑え方として
タイヤの選択によって「それだけでオリジナルバランスで纏められる方法」というのもあり得る
というお話をしたかったワケです。
思えばこのBFボロちゃんにも色々と手を入れて来たワケですが
純正以外の社外パーツへの変更は等長エキマニにリヤマフラーだけで
そういえばターボ車チューンの定番メニュー「ぶーこん」も付けていないですね。
どノーマルで勝負してこの出来ならば充分でしょう、と思えます。
その後運良くスバル・ディーラーの営業さんから
インプレッサWRXの純正装着16インチが新車5000km外しのポテンザRE-01(205/50R16)付き、
勿論ほぼ新品が4本手に入ったので比較対象機種が増えました。
扁平率を一段下げた205/50R16というサイズはインプレッサのサイズでBFには少し小さめです、
ファイナルでローギアードになった効果が強く、全域でトルクアップ?
100KM/HRからのアクセルの就きはイ〜イ感じになります。
これは先回の55サイズよりも外径が小さいワケで、ドリブンギアの回転数は増えますから
ODで読む限りでは最高速度と燃費が向上?のように見える効果があります?よね。
巡航速度と距離の長い私にとっては相性の悪い選択になりますが
ミニサーキット等で活躍したい場合には安上がりのファイナル気分調整にはなるかも。
私よりも「高回転・急転回走行常用者向き」(笑)
で、このOEM装着タイヤ
市販タイヤでいうとGridU位の性能といわれていますが
扁平50と55の比較という以上に劣悪なフィール・・・というか
私の指向性からは大きく外れていました。
確かにハンドルのキレは良くなりますから、急ハンドルを切りたくなる。(笑)
・・・コドモのオモチャみたいになってしまうんですね、
振動も凄いです、タイヤ溝もみるみる無くなって行くし
そんな中でトー調整など試しながらとタイヤに攻撃を加えつつ走り込みました。
けど・・・疲れるのなんの・・・。雨の日は怖いし・・・。
(-_-)
・断面形状の大きな違いが・・・
AWの記事にも書いていますが
又しても同じ話です。
断面がスクェアーなポテンザは轍にハンドルを取られ易い。
断面が総じて丸いミシュランは取られにくい。
もう一つ気付いた事がありました、
レガシィの場合4WDですから前後の駆動力をセンターデフで調整していて
フロント駆動が主だとしてもリヤタイヤの轍に取られる感覚というのを初めて自覚するようになりました。
加えてリヤゲートのガタ付きまでも大きく増加してしまい、
苦痛に耐えかねてこのタイヤは6〜7分山程度で廃棄となりました。
パイロット・スポーツは次年度2004年度モデルでPS−2へのマイナーチェンジが予定されているとか、
スピードレンジを考えたときには過剰装備ともなるのですが、この感触が進化するならば
また試してみたくなってしまいますね。
タイヤへの依存度というのも「太くて扁平」だと値段ばかりが上がりますから
妄信的にそうした方向へ持って行かずにカジュアルなハイエンド・スポーティという楽しみ方もあって良いのではないかと、
次期製品にも期待しています。
次期PS2はGreenTireのMXEとほぼ同時期(94年早春)に左右非対称でリリースの予定とか、
けど、・・・どうやらPS2は17インチから上のラインナップだそうで・・・(泣!)
★GreenTireMXTの後継モデルとして発売されたMXEは全作MXTよりもタイヤ溝が浅く、
シーラカンス号はMXT→MXEへの履き替えを致しましたがやはり「薄命」・・・
次期MXEはスピードレンジもMXT時代に戻って一段アップ、
寿命の部分では現行MXEとMXTの中間位ということですからカジュアル派にも嬉しい話題ですね。
トリビア的蛇足ながらタイヤに付いている例えば黄色の○と赤の△に関して
秋山タイヤさんの斉藤さんに、ちょっと教えて頂きました。
ミシュランにはこのマーキングが入っていないけれども、どうやらコレはOEM先の要望らしく
ミシュランにもOEM納入品(つまり新車装着タイヤ)にはマーキングが在ります。
△はOEM装着時にホィール側にある白の○のマーキングに合わせる・・・らしい・・・。
アフター商品としてホィールに組み込む場合は軽い点を示す○にエアバルブ位置を合わせる。
というお話でした。→私の聞き違いがあるかも知れませんので悪しからず・・・。(^_^;)
ミシュランの市販用にこのマーキングが施されていないのは
「重量配分は元々完璧だから」というもっぱらの噂ですが
この話はどこまでが本当か真偽のほどは定かではありません。
Pilot-Primacy 195/55R16
こちらのタイヤは2002年10月末に購入したインプレッサ1.5 I’sSport(ピカチュウ号)で使用しました。
OEM装着タイヤはこれまた名前だけはPotenzaながらヘンなタイヤだったので
兼ねてからの評判で気になっていた「プライマシー」を履かせてみました。
ただ、これまた前評判に比べて私としては静粛と思えない・・・。
周囲の評判は「静かだし」と聞くのですが、それ程とも思えなかったのはインプレッサの床周り
もともとロードノイズを拾い放題のせいかも?です。
走らない車だったのでスパルタンなテストは行っていませんが、
AudiTTの標準に装着されていた?のも見ました。
ウエットの性能は流石の性能Pilot。
これとて、ミニバンクラスの標準装着タイヤとの履き替え比較でご報告頂いていたお話は
「異次元の高級感」なのですが、ミニバンにパイロットが必要かどうか?特性として相応しいか?は別としても
想像以上に良い結果に対しては総合的に評価の高いタイヤと認識しています。
このタイヤは白の軽量ホィールに組んだまま取り外してインプレッサをメルセデスの下取りに出しましたから
近々ホィールごとBFレガシィに装着してみようと思っています。
組み替え後にテストなどを行いましたらまた追記しましょう。
ちなみに
15インチに
205/60だと外径は627mm
185/65だと外径は621mm
16インチに
205/50だと外径は612mm
205/55だと外径は632mm
195/55だと外径は620mm
以前の185/65R15との差は1mmですから許容範囲・・・でしょ!
話を戻します、
プライマシーの断面形状はスポーツよりも丸いです。
基準サイズのリム幅であっても
ホィールリムからプリっとはみ出る位にサイドウォールの膨らみが豊か。
ミシュランの特有な形状といえるこの丸みを帯びたサイドウォール、しかもホィールに嵌るミミの部分
「ビード」と呼びますがこの両者が極めて柔らかい設計になっているのが大きな特色で
フランス車の足回りの喩えにいわれる「ネコ足」にも通じるバネを持った柔らかさの秘密のようです。
これは
「初期の(微細な)振動を緩和するのに働き、その先の荷重に於いては柔らかすぎずにしっかりと踏ん張ってくれる」
という一つの理想型と見ています。
ミシュランの乗用車用にはかなりの扁平タイヤにもこの共通したパッケージが組まれているようで、
「オトナな雰囲気に纏めるには必須」と私が推薦する所以でもあり、
実際に方々のタイヤショップに聞いて回りましたが
扁平タイヤの運搬時にビードを持ってぶら下げると「ベロン」と裏返る程に柔軟といわれます。
未体験ゾーンは文字通り「体験して初めて知ることばかり」ですぞ。(^_-)
Energy-MXV8 215/60R16
このタイヤは2003年3月末のレクサスクラブ中国・四国・山陰合同オフへの直前に発売直後からテストを開始しています。
偶々ではありますが、インプレッサのタイヤ交換と重なってしまい・・・財布は瀕死状態・・・。
装着したのはMPV、新車装着のブリジストンB390(205/65R15)からの変更です。
タイヤの残り溝はこれまた6〜7分ときたもんだ・・・あ〜勿体ないー。(^^;)
しかしながら、惚れ惚れとする程の良質な製品には呆れるほどで
「同じタイヤというジャンルの製品とは思えない」
この総合的評価の表現は実に言い得て妙なほどです。
タイヤへの観念を変えてしまうような上質感。
いやいや、ミシュランさん 恐れ入りました。
<(_ _)>
おベンツにもこのタイヤ・・・と思ってしまっている今日この頃。
これは「面食らったタイヤ」第一位。
コンフォートを目指すならばラグジュアリーでもラージでもなくとも
サイズが合致したら使ってみて欲しいと思えるタイヤです。
断面形状はプライマシーよりも更に丸い・・・。
装着前のタイヤが積み上げられていて装着を待つ状態で「見てびっくり」
プライマシーと同時に購入した為に並んでいるミシュランの二山が異様なんです・・・。
「すっごいネ、このプリプリ・・・(^^;)」
思わずそういうと豊満なサイドウォールを弄ってみたくなるほど
すなわちその形状から想像される柔軟な走り心地
さらに「ラグジュアリー・ラージカー用・超コンフォート」でありながらも
欧州標準の高速クルーズに於いて特に要求されるしなやかな剛性感がその安心を支えます。
スパルタンな走りを支えるとまでは申しませんが、
かなり高次元でのバランスト・ハイ・クオリティと評価出来ると思います。
静粛性がスゴイ・・・まじ。
トレッドパターンは細かいブロック系なので細かな砂利を噛み易いのですが
パターン自体が静粛性に振ってはいるものの見た目以上の静粛性にまず驚かされます。
春のレクサス・オフでは幾人かの有志の方にご試乗を頂きましたが
「ロードノイズの少なさ」が一番の人気でした。
主にRX(ハリアー)乗りの方が圧倒的に多いクラブですから静粛性とか振動に関してはトヨタ標準の
例えばV6−3.0Lクラスのオーナーさん方々としては「案外な出来映えに感心」されるようで
「マツダもイイ車を作るようになったものですね」という評価も実はタイヤに帰属するウェイトの高さに我ながら苦笑でした。
DSEチューンとかネオジムチューンにアリシンとAシリーズの他は「吊るしのまんま」というロケット号ですからね・・・。
(^_-)
裏路地を走りながら窓を開けてパターンノイズを聞こうとしますが・・・聞こえない・・・。
高速走行時の静粛性もスバラシイものがあります、タイヤノイズはまるで来ない
まさしく滑るように走っている感じ。
例えば、振動抑制の性能が飛び抜けてコンフォータブル。
アスファルトを剥いて工事中の砂利道に突入!
そう、段差有り注意などの看板で注意を促すような工事中路面ですら
「段差の直後に飛び込んだ砂利道に於ける振動の少なさに面食らう程」です。
私の自宅Pには前出の話で「砂利敷き」なのですが、帰宅して毎日の砂利振動がない・・・んですよね。
「アレ?何か違うな・・・。どしたん??ははぁ〜ん、振動が無いんだ・・・。スゴッ。」
思わず年寄り特有の?独り言・・・出てしまうんです。
勿論ウェット性能は抜群のお家柄。
ウェット性能は降雨時のスプラッシュ音もまるで違うので感心します。
やっぱりキレイに排水しているとその分だけ静粛です、
あまり強烈な攻めはテストしておりませんが結構な運動性能アップに「ただのミニバンじゃねぇよぉ」
くらいのインパクトがあります。峠で6名乗車でもさほどのストレスを感じないといえばウソになりますが
6名も乗車するとリヤのロールが遅れる分だけ外へ膨らむ感じ。
これにはそのうちに(MPVにも)「純正ダンパーのるる化」を施そうかと考えているところです。
まぁ、峠を攻める為の車ではありませんけれども
「より安定した車への進化」という意味でやってみようと思っています。
ともあれ、このMXV−8に関しては・・・
「何処の何を推薦されますか?」というお客様のご相談でこの一年間数件のお問い合わせにお薦めをしておりまして
実のところMXV−8は既に2名ほどの常連さんが2.3オデッセイと3.0エスティマでお試しになり
「感謝感激雨あられ」のご報告を戴いております。
おまけ
スタッドレス
MaxiIce 205/65R-16
つい先日のお話ですが、
今年はあまりに雪が積もるので父のクラウン・3.0ロイヤルじぃ号に以前使用しておりました
マキシアイスがほぼ8分山で眠っていた為、MPVの純正ガン鉄ホィールに組んでみました。
組み替え作業はトップにご紹介している秋山さんでお世話になりましたが、
この為に保管していた元の6〜7分山・B390は廃棄となってしまいました・・・。やっぱり惜しかった!
(まっ、いーか!←勢いです。)
結局その直後、雪の降った山道は一度だけ走りましたが「たま〜にアイスバーン(全部で数カ所程度)」
だったのでスタッドレス性能を語る程の話はありませんけれども、このタイヤ
「さよならシーラカンス号プチオフ」にも履いて行きましたが意外に静かなので驚いています。
「へっぇ〜、雪のあるうちにMPVで高畠へ来ることにしたべか?」
と「るる」さんにからかわれてしまいましたが
「うにゃ、そげに無謀なこたしね」でさ。
(^^;)
スタッドレスといえば、実はもう一つ
Dryce 195/65R-15
S124を降りられた方からこのタイヤを4本戴いたので
今純正ホィールに履いているレグノGR7000を擦り切ったらココに組む予定です。
16インチの新品ホィール(ちょっとヤンっぽい冒険なフォルム)も手に入れたので
ここにレガシィのPSを組み替えようかな?なども画策中。
それまでにマウンティングにサスペンションアーム、リンク類など入れ替えをしなくちゃなりません・・・。
整備のお題目は増える一方で、時間がぁ〜!!・・・です・・・。f(^_^;)
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