「よもやま話・56」
高性能バッテリーの意義


メンテナンスの側面から
スタンダードの価格差とその意味を考えてみます

危険!水素が引火爆発します、バッテリーは火気厳禁ですぞ!


20100124

バッテリーのケアについて

ご存知ですか?
バッテリーは寒いのも暑いのも苦手です


一番辛い時季に「補充電をしてあげる」 元気なウチのケアが長寿命の掟として一番効果的です。

低温時には活性が下がって電圧が低下気味になります、
の朝一番、一番弱っているところでスターターを回す・・・クランキングは重労働です
更にガソリン車では点火プラグも放電しなくちゃなりませんし、
ディーゼルの場合はプリヒートというこれまた電熱仕事があります。

夏のヒートには蓄電の漏れ出すイメージが近いです、
はエアコンのブロワー仕事などで放電状態が重なります
放電気味であるところへ熱による出力低下があります
クランキングは冬よりも軽いとはいえ暑さがこたえるため重労働に違いはありません。

バッテリーはケアレスによって一度完全なグロッキー状態になってしまうと、それはとても大きなダメージとなります
元気がなくなる、活力が落ちる、人間でいうならそれは心肺能力を著しく損なった結果のようなものです。



そんなわけで
私は夏と冬に必ずバッテリーには補充電をするように心掛けており
以前から皆さんにもそのようにお薦めをしています。


急速充電はバッテリー寿命を縮める傾向となりますので
補充電は少ないアンペア数で時間をかけて行ってください
GS、ショップなどで依頼をされる場合は
「補充電・出来るだけ時間をかけてゆっくりと」お願いを出来るか相談をされると良いでしょう。

半分の電流(A)ならば倍の時間(HR)
4分の1の電流(A)で4倍の時間(HR)となりますが
放電の状態によって補充電の必要量は各々変わります。

そのあたりはプロにお任せ頂くとして

電圧チェックの他には:

電解液の比重と液量をチェック
という基本があります ((((メンテナンスフリーの場合は基本的に不要))))
電解液は希硫酸なので危険です
分からないという方はこの部分もご自分で手を出されずに
プロにご相談を戴いた方が良いと思います。


充電器をお持ちの方ならば充電の方法に関しては充電器メーカーの説明がありますから
その部分はバッテリー本体と充電器の説明をご覧戴くとして

私の使用しているYUASAの充電器
骨董品ですがマトモなプロ用充電器です

充電器というのは松竹梅あったとして、その意味でオモチャではないですから
見た目ボロですが性能は「松クラス」ということになりますか。
実は充電器ってオモチャを買うと「ナントかの○○失い」となりがちですからくれぐれもご注意を。

土建屋さんで土埃を浴びて生活していたヤツでありまして

はぃ、見た目ホントにボロですが。^^; 実に働き者でございます。(←年に二度しか使わないくせに・・・)



±をバッテリーに繋いで黒いボタンを押すと
バッテリーからの出力値がVで表示されます

電解液の液量を確認して、足りなければ補充して
比重計で比重を確認
適正な比重となるまで小電流でゆっくりと時間をかけて
バッテリー本体が過熱することのないように注意をしつつ

というわけですが、最近はだいたい横着をしています
バッテリーに比重のインジケータがありますから比重計は使わない ^^;

小電流で充電中のVが16.5あたりになると満タン♪ (ほんとか?)
経験則です。 ←嘘かも知れないですから、よい子のあなたは信じてはいけません。

まぁ、私のこれまでの経験ではそんな感じであったということです。

充電の通電中に黒ボタンを押して16Vを示すあたりからベストの領域に入る、
(あくまでも私の使っている古い古いYUASAの場合の話です)

で・・・、
ついつい、念を入れすぎてしまいます:::
充電をし過ぎると過充電となり、電解液比重が上昇して寿命を削ります
また充電状態は「水素で沸く」様相のために液量が枯渇します。

あんまり欲張っても良いことは起こらないわけです、
欲が深すぎると折角のケアが大婆ケアーとなってバッテリーは短命となります。



年に二回のバッテリー充電まつり

そしてMPVのバッテリーは新車積みのOEM品が8年半も持ちました、
その昔頒布を致しましたバッテリーを2倍に延命する電解液添加剤・・・カーボンの入ったやつでしたね
新車時点でアレを2本入れておりました、年に二度の補充電ケアとの結果で8年半
どちらか片方では出来なかった芸当なのか・・・わかりません。

少なくともかつてのクラウンバンDシーラカンス号は毎年4〜5万キロのペースで走っていたその頃、
通勤で走るだけで過充電気味で・・・電解液補充を忘れると干上がっておりまして3年に一度載せ替えていた記憶です。

2005年に山形から派遣されたフミッパ号TODAYは
4年半で25000km
その時乗っていたHONDAブランドのスタンダードバッテリーを今回積み替えました。

高性能バッテリーと最安値スタンダードの二極化が見える中で
バッテリー市況は落ち着きを取り戻した感がありますけれども、ここへ来て高性能バッテリーの値下がり傾向が大きいように思います。



バッテリーは進化している

多分そういうことでしょう、
ありとあらゆる蓄電体が進化を要求されています


そこで高性能バッテリーと旧来タイプの違い
バッテリーは「ある日突然ダウンする傾向」が進んでいることを加味して
私の理解を 分かり易くかつ大雑把に示すと


   


こういうことだろうなと・・・
メーカー側の意図する「高性能・長寿命」というのはこのような図式だといいたいのだろうと

消費者側のごくごく一般的な意見として、(ケアを尽くした私としても・・・)
「高性能バッテリーが2倍の価格差だとして死亡時期が倍ほどまでに長寿命とは思えない」という話があったとして
それはバッテリーの機能に何処までの能力を要求しているか?
という要求度合いが違うと評価の立場が違ってしまうために
一階と三階で話をしているようなことになる、みたいな・・・ことでしょうか。


「エンジンを始動出来る」というのはそもそも大前提のはずですが
実際にはクルマでは補器類以外のオプション動作も要求されているためにメーカーとしては「大多数」を相手に予防線を張っている
そういうことでしょう。


大昔のキャブレターエンジンを始動すればその後はプラグ点火という大仕事以外で走行に必要な電力というのは殆ど無かった。。。

今はインジェクションが当たり前であって、
そうなれば燃料も電磁ポンプならインジェクターも電磁式なら制御系もセンサーも電気仕掛けで
ランプ類のLED化とかディスチャージ化はあるにしてもナビもあれば音響もある・・・。

そういう話ならば
ラジオもナビも無い車に高性能バッテリーは必要ではないかも知れませんが
メンテナンスの粋を尽くすレベルのスマートなアプローチとしては
インジェクション仕様であれば「エンジンの確実な動作のために優良な電源を確保」がベター
ということはいえそうかな?

そうなれば
スタンダードを充電しつつ騙し騙し延命策で引き延ばすばかりではなく、
費用部分を回収したと見越したところで積み替えた方が良さそうだと思えてきたのは私だけでしょうか???

自分で描いた上の絵に自分で騙されていますかねぇ〜?? ^^; えっ?



CCAテスターが欲しくなっていますが
クランキング前にチェックする必要があるため、ショップに出向いて看ても意味が無さそうに思えて・・・
でも要らないですよね。^^;

ちなみにTODAY用に購入したパナソニックSB−−−到着して開梱すると
「販売店出荷検査時のCCA値:正規数値280に対して300」という数値が同梱されていました
YUASA教授にヴォルテージを看て頂いたところ「12.1〜2Vくらい」
もう少し元気にしてあげよう〜♪ってことで車載前に2Aを6時間と
3.5Aを3時間ほど押し込んだところ、例の16.5Vあたりを示したので今回は堪忍してやりました。

当分の間、元気に走ってくれることでしょう。







で、
実は長寿命オイルの話で面白い話がありますので
また次回








サボリ気味だったために書き始めると説明不足なことと、更にお伝えしたいことだらけになって時間が幾らあっても足りません


OverQuality?
今回の話で
「〜〜で充分」「費用対効果」
メンテナンスにも品質過剰という見方があります、
確かに堅実な考え方です

何を高品質というかは個々の要求レベル次第という話になりますが
オイルというアイテムに関しては改めてその現実をご説明する必要があると思いますので
それに沿ってページ内容の充実を図って行きたいと思います。




次回はロケット号MPVのはらわた・・・行きましょうかね。(^_^;) ←といいつつ、また違うネタばっかり続いてすみません。



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