「プラグ・セッティングの話」

どんなプラグを使うかを問題にする前にそれ以前の段階の話をします。

このプラグ・セッティングをして頂いた後で「どんなプラグが良いか」を検討する足がかりになるとも思います。

つまり、同条件で試さなくてはどんなテストも無意味です。

通常使用されているプラグもこの方法で取り付けて頂けば最良の結果が出る筈で、逆に「いい加減」なセッティングの「高性能プラグ」ではスタンダ−ドタイプの「最良」セッティングよりも劣る可能性だってある訳です。


問題はただ一つだけ。

プラグの向きです。

F−1の世界では常識!
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上が水平の図=X
ただし、上の図でも「右から吸気が来る場合は大吉」です



下が垂直の図=

慣れないもので、ヘタクソな絵ですみません・・・

  1. 混合気はインテ−ク側からエギゾ−スト側へ流れますから、上の図では右に向かって混合気が流れた場合プラグの先端部による影が出来る為その部分の混合気は希薄になり、着火性が落ちます。
    逆に左に向かって流れた場合には着火した部分がいきなりプラグに当ります。(水平)
  2. これに対して90度(垂直)の向きが下の図です。
    1.でご説明している「不具合」はありませんから着火性が良く、延焼性も良くなり瞬間的な爆発力を最大限に得られます。つまり、これによってアクセル・レスポンスは当然良くなる訳です。

    具体的に言えば、アクセルを踏み込んだ瞬間の「んぐっ」と来るモタつきが少なくなり、瞬時に吹き上がるようになります。当然エンジン自体の特性によりそれぞれの違いは出る訳ですが・・・。

運良く全てのプラグが2.の状態でセットされていればラッキ−な話ですが、外してみなければラッキ−であったかどうかは分かりません。


プラグ・セッティング時の注意

下の図の様にする為には、エンジンを真上から観てインテ−ク側とエギゾ−スト側に向かって先端部が垂直になるようにセットします。「垂直というのは180度(天地逆)も OK」 という意味です。

  1. 新品のプラグは取り付け部分の金属製ガスケット(図の黄土色の部分)がその締め付けトルクによって圧縮され、その締め具合に応じて密着するように出来ています。
  2. 従って、古いプラグのガスケット部分は既に潰れていますから「好みの位置」でセットする事がまず出来ません。新しいプラグを使用するのが良いでしょう。
  3. シリンダ−・ブロックのネジ山の切り始めもその位置が様々な事が考えられますから、どのシリンダ−にどのプラグになるか締めるつける前に一度確認します。
  4. プラグを上から見て、先端部の向きが判るように油性インクなどでナットにペイント・マ−キングをつけます。電極部には着色しないで下さい。
  5. 次に、そのプラグをプラグレンチにセットした時にその先端の向きが判るようにやはりプラグレンチにもマ−キングをします。
  6. 締め付けが弱すぎるとその部分が緩んで来たり、はじめから「圧縮漏れ」であったりする可能性がありますから、緩い場合は「あと180度近い」締め付けが必要になります。そこまで締められない場合は不可になります。あまり力一杯締め過ぎると次回のメンテナンスが出来なくなる恐れがありますからくれぐれも注意して下さい。

一般的に言われている「プラグの交換寿命」はそれぞれ下記の通りです。

普通乗用車 15,000−20,000km
軽乗用車 7,000−10,000km
バイク 5,000km

当然、使用状態つまり「焼け具合やくすぶり具合」によって変わってきますから「良い状態での目安」と考えて下さい。


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