「よもやま話・24」
梅雨から夏場の心がけ

平成11年6月25日

水垢の付着が気になるこの時期ですが日頃のケアでピンピンに水をはじいたクルマには愛着が湧くものです。雨の時期だからこそワックス掛けも充分にして頂きたいですね。

そこで、ワックス掛けに重要な「体力!」(実は撥水よりも親水タイプの方が塗装には良い訳ですが・・・)

「そこで」という訳でもなんですが、クルマではなくて人間の体の日頃のメンテナンスです
クルマのメンテナンス「ネタ」が切れた訳ではないんですが、今の時期の話なので少しだけ。反響があればこのコーナーも続投?


梅雨時になると決まって下半身がだるくなって腰痛がひどくなる

こういった傾向がある方は大抵の場合その直接の原因が「冷え」にあるようです。

自慢になる話でもないですけれど私自身もかつて三度ほど「腰を抜かして」おりまして、かなり腰痛には苦しまされました。

梅雨から夏にかけて共通するのは「多湿」
「雨の降る前」というのも共通の環境ですね。


つまり「多湿による冷え」で症状が出たり、悪化したりする事が多いという事です。

私の経験では「多湿」は環境の要因として「冷え」に繋がる訳ですが、単純に「多湿」が「冷え」には直接繋がりません。
そこに深い関係を持つのが「発汗」です。蒸れた状態も同じです。
つまり、「汗が体を冷やし過ぎる時にこういった不具合の元凶になる」という話に就いて少し私の意見を。



もしもご自分の体の痛みなど、こうした時期との関係を感じるという方のご参考になればと思います。
医学や理学療法は勿論専門外ですから一般論として似たような症状を持つ「患者サイド」の意見として聞いて下さい。

 

ちょっとランダムに現在の状況整理:


「発汗」を制御するのは自律神経

温度差が大きいと正常に働かなくなる、端的にいえば体が濡れている状態では自律神経は多分誤算します。

「私は汗かき」

これが一つの誘因になるんでしょう、汗かきの人は暑い時は常に濡れているんです。
自律神経が正常に機能していないと大して暑くも無いのに汗をかいたりするわけですね。

「発汗と冷え」

汗かきですからエアコンの除湿にはよくお世話になります。
でも、最近気付いたんですがじめじめと暑い時には少しだけ体を温めた方が環境を涼しく感じて過ごしやすい。
また、冷え過ぎのエアコンから外気に出ると余計に暑く感じて汗も多くなる。これは経験的な話です。
で、暑くても一日中外でアウトドアしていたりすると、その翌日は先週よりも涼しく感じる・・・。などなど。

そういう訳で私は昔から汗かきのほうです。




ここ数年若い人達の間でダボダボのスケーターパンツが流行っています。真冬でもこういったアウトドアウエアで街を闊歩するする姿も見掛けます。
若いうちは全然大丈夫でしょうね。それと冬場は反って湿度が低いですから本人の意識の上でも自律神経の方も「冷えは冷えとして認識できる」為に「あー、寒い」ということになり、暖かいところに入ると途端に血行が促進されてぽかぽかしてきたりする事もあります。これは外から戻ると耳が熱くなるのと同じ事です。真冬にナマ足むき出しも程度問題の話ですが、昔から女性はスカートをはいていらっしゃる訳ですから似たようなものかな?とも思えるでしょう?

冬の寒さは基本的に体中が感じています。汗をかきませんから部分的に冷えてしまう事も無ければもともと寒いという意識が働きますから本人も暖める為の気遣いをします。



そこで今問題にしているのが暑い時期、


つまり「多湿の時期」また「高温多湿の時期」
発汗量というのは体が体温の上昇を抑えようとして意識とは別の部分で自律神経が勝手に制御しているものです。
現在はエアコンのある生活が当然になってきて「より快適な温度」の中に暮らす事が当然のように求められています。そこで「快適な温度」というのは否定しませんが極端な外気との温度差は生体の理解を超えてしまう事もありそうです。
昼間と夜間の温度差が大きくなる春や秋、「急に冷え込んでカゼをひいてしまいそう」なのは「寒い」という認識からですから非常に分かり易い話です。でも「涼しい」のと「蒸し暑い」のは涼しいのが快適ですから意識の上で「急に冷え込んだ」という認識はあまりありません。
つまり暑い日にクーラーの効いたところへ行くのは快適ですね。
でも自律神経のサイドではその「極端な差」はその歯車を狂わせます。
蒸し暑い外気から「超快適な寒い位涼しいところ」に入ると汗は除湿された涼しい環境でサッと引きます。つまり体は急激に「発汗を要しない体温」にまで冷やされます。
強すぎる冷房では次に汗腺がしっかりと閉じます。
それでまた暑い外に出る。

これが繰り返される事で自律神経は本来の正常な機能を果たす為のデータを狂わせます。つまり、次に外気にさらされる時には冷え切った体に「ジメジメの高温」。
ここで少し大袈裟に聞こえるでしょうが「むき出しの膝下」にはビールを注いだタンブラーの様な「結露」が起こります。いや、実際エアコンの冷気は足元に溜まりますから足元が一番冷えますよね。
真冬の寒い日に外から暖房ガンガンの部屋に入るとメガネの曇るのと同じ現象です。
つまりこれの逆が生身の体で起こる事になります。結露が見えるかどうかは別にしても同じような状況になり得ます。

この時体は外気の熱を感じてそれに対応する為に発汗を促します。
でも実際にはこの時点で下半身、特に「ふくらはぎ」あたりは既に今の話で湿気を帯びており、表皮自体はその湿気で「濡れ手拭い状態」。
ここに汗がプラスされる訳ですが汗を出しても格段の温度差があれば体は元のクーラー環境の体温には到底戻りません。
つまり、むっとしたような外の熱気が不愉快なばかりか大量の発汗で更に不愉快になるばかりで先程までの体温には戻らない訳ですからまさに「焼け石に水」状態。

次が大事です。

実は下半身。

最初から冷たいままです。
それは先程の「じめじめ」のせいです。
体はというか、本人は「暑い」筈です。
ですからこの「湿ったふくらはぎ」にはあまり気付いていない場合が多いと思います。
という訳で、「ふくらはぎ」は本人が汗を掻きまくって「暑い」と思っているにも拘わらず「冷たくなって」います。
「冷たい状態」が続く事で「血行不良」が起こりますからこの辺りには「凝り」の様な症状が起こり易くなります。

「裸足」というのも梅雨の時期にこれを促進すると思われます。
特にフローリングで裸足だと決定的な感じがしますね、もともと足の裏にはツボが沢山ありますが足の裏が冷える事、つまりそこでラジエターの様な役割をする事になりますから冷えたふくらはぎを更に冷やす要因になるのは間違いないでしょう。
この時期特にフローリングで裸足は気を付けた方が良さそうです。

で、ふくらはぎの冷えが慢性化した頃にはこの部分が凝ってくる
そうなると次に進行するのが太股外側の筋の張り
これが起こってくると臀部の筋肉痛、鈍痛
そして腰痛へと進み、
これを放置すると「腰が抜ける」って感じです。

気を付けて!



対策

汗を取る=冷やさない=膝下を出さない
当然冷やし過ぎの冷房には注意が必要ですが、冷房していなくても汗は出ていますから汗かきの人はこの時期膝下を露出しない方が良いでしょうね。
凝りが出てきたら細めにほぐす、つまりマッサージ。
暖める
ストレッチ



一日の終わりに「冷水を浴びる」のではなくてゆっくりと「ぬるま湯に浸かる」これが肝ですね。

腰痛の出ている場合の効果的なリハビリ体操。
(特に効果のある技があります、反響があれば追記します)


「よもやま話・23へ」「ホ−ムヘ戻る」「よもやま話・25へ」