「よもやま話・28」

大小「エスティマ」系中古車に割高感のある事に関する私的考察

平成11年7月21日

レガシィの調子は良いものの、ミニバンへの乗り換えも考えなければならない状況の中で、実は昨年来、第一候補にあがっていたエスティマの話。
ロングセラーですよね。
ちなみに業界では「エスティマ」は大エスティマをさし、小さい方は「エミーナ、ルシーダ」と呼ぶことで違う車種として区別しています。余談ですがエミ・ルシのオーナーさんがご自分の車を呼ぶ時には大概(たいがい)「エスティマ」と呼びますが、大エスティマのオーナーさんは小エスティマの事を業界人と同じくエミーナ、ルシーダと呼ぶのが面白いです。(笑)


クルマは買うと高いが売ると安い


これはいつも申し上げる「嗜好性の強い道具」である為ですが、
ここに来て「ミニバン人気」は高い。
それはスポーツタイプからオフロード4WDへと人気が移ったその先にミニバンというものが位置している為だという評論家もみえます。
そこに「チャイルドシート法制化」が追い風になって需要を逼迫(ひっぱく)させているという事もあるのかな?

でも、カローラよりも多いなあと思う程沢山走っている、特にエミーナ・ルシーダ。
自由主義経済の宿命なんですが、まだまだ需要があるという意味なんでしょう。

中古車市場ではこの大小エスティマが非常に割高です。


10年経つのにタマがない?大エスティマ。

この疑問は少なからずお持ちだったのではありませんか?
艶がなくなって古臭く、ヨタヨタになったエスティマは殆ど目にしない。そうでしょう?
初期型のガタガタを探せば安いのではないか・・・。そうした期待で調べてみると、ないんです。そんな車、何処にも・・・。

なぜだか分かりました。

まず、以前にも何処かに書きました:
「若い世代にウケているゴージャスな大きなクルマ」としてそれに該当するこの車は人気が高い。

それに加えて規制緩和による車高の変更や外装部品の変更が容易にできるようになった為に、ローダウンにフルエアロといった
カスタムカーのベース車両としてこの大エスティマは超人気。
中古車市場でタマ不足になっているものです。
北米市場から、どれくらい走ったかも分からない様な左ハンドルのプレビアまでが中古で持ち込まれていますが、いずれにしろ10年前の10万キロを越えた車両もオークションに出る前に買われていってしまうという話です。
そんな車もフルエアロキットでローダウン。そこに全塗装で、しっかり美容整形を施されると200万そこそこで売られているというのが実状だそうです。
逆に新しくて程度の良いクルマはこの用途には向きません。ベースが高くなれば美容整形代を上乗せした場合高くなりすぎて買い手が付かない、という簡単な理由からです。

で、ふる〜いエスティマの夢は破れました。(-_-;)


小エスティマ、エミ・ルシ。

これも人気があって割高感が否めません。
平成4年(7年落ち)ルシーダX、ATディーゼル2WD、TWムーンルーフ。走行距離が14000kmと極端に短いものには「検付き128万」という値段が付いていました。
7年落ちといえばレガシィ君と同じです。(おいおい、どーなってるんだ。)

新車の動向を聞いてみると近々打ち切り、廃止になるエミ・ルシは今や40万の値引きが常識の様子。エスティマも2000年早々の新型発表を前にして生産を打ち切る模様です。新型が出るまでは現行モデルを売れるだけ売りたい、当然ですね。エスティマも廉価バージョンで最終攻勢をかけるようです。現行エミルシのディゼルターボはこの7月29日でオーダーストップと聞きました。購入予定の方は確認してみた方が良さそうです。


そこでルシーダの現行新車価格を調べてみると上記車両の本体価格は246.5万円ですから40万引いたら206万程です。そうすると7年落ちを128万で買うのはちょっと思い切りが付きませんよねェ・・・。
別の話で、全く同じ車を下取りに出した方からお聞きしましたが、8万キロ走行で「下取り価格は63万」という事でした。一般的にエミ・ルシの場合人気色と不人気色との差額は15万ほどあります。ちなみにブルーとイエローは15万「落ちるほう」です。お気の毒に・・・。

今後の中古車のタマは溢れるか?
エミ・ルシは初期型が7年落ちですから中古車市場をこれから次々と賑わせてくれるのか、それとも代替車両購入という消費マインドに火が点かなければ「あと2年」組も増えそうです。かなり大きな中古車業者に聞きましたが、普通に乗っているなら10年くらい問題ない状態ですからね、みんな長く乗りますよ。(ほんとに「みんな」かな〜?)

でも、実際長く乗れると思いますが、みなさん本当にその事に気付くのかな?やっぱり不安になって買い替えか・・・?


という訳で今後の中古価格はタマ数次第って事でしょうか、

それにしても現行モデルで打ち切りになる3兄弟、今度はミッドシップをやめて中くらいの大きさでハイブリッドもラインナップに加えた再デビュー、となる。そんな噂で持ちきりです。人気のKZを積んで、エスティマはハイブリッド&ガソリン&軽油というラインナップとなるのか・・・?未確認です。

新型エスティマへの期待は大ですね。


9月に車検となるレガシィ君。

そうこうするうちに代替車両の選択には待った無し。
で、色々とディーラーさんにもご相談をしていた訳ですが
新型MPV が家族内で評判が良く、担当セールスも高得点。レガシィ君の下取り価格では最高値を了解して下さったので、発売当初のモデルというものには不安があるものの、この際大きなクルマが必要という切迫した状況から新型MPVに決めました。

第一このクルマ、標準車ならば206万という大型ミニバンとは思えないウレシイ単価設定。

トヨタ店の担当セールスマンからは
「半年後の新型エスティマ発表まで、レガシィの車検を受けて待ってみては?」というご提案も戴いて随分考えた訳ですが、
結局思い切りが悪かった。(笑)

マツダさんはトヨタさんの倍でレガシィを下取るといったので「決定」でした。

結局はその価格で出入りの業者さんが「是非欲しい」とおっしゃるので、今回は「下取り車なし」になりましたから

マツダさんは「思い切りの良さ」が好印象となった分だけ得をしましたね。
実際にはその下取り損は発生しない訳ですから随分得をした勘定です。

レガシィ君の次期オーナーさんも「買い取りセンター」よりも安く買えたと喜んでおいでです。
勿論「0−1」・ユーザーさんですから
油脂類は統べて交換+「0−1」導入済みにスーパーブローカットを施したブループラチナにウルトラのシリコンコード付き。
こちらのページでご紹介しております通り、かなり調子の良いクルマですからね。実際に乗ってみて戴いて割安感は更に大きいようです。

取り敢えずこの件は、よかったよかった。


ところで新型 MPV の206万は、S4−2.0,DOHC−16Vの標準車。

「ナニナニ?安いじゃん?」と首を突っ込んだのが運の尽き・・・。

整備性の良い S4 を選択するか、かなり慎重に考えましたが結局 V6−2.5,DOHC−24V となりました。(これのプラグ交換はかなりしんどそうです。)

それにしてもレガシィ君のとお別れは悲しいです。
子供たちが言っていたそうです
「おかあさん・・・、お父さんこっちと替えればいいのにねェ・・・。」
勿論クラウンバンの事です、やっぱりレガシィは得点高い。(笑)
でもリッター12キロ走るこのディーゼル・バンが捨て難いんですよ、年間3〜4万キロの走行をする通勤にはこちらがどうしてもメインとして必要。

という訳で、MPVの納車までのお付き合いとなるレガシィ君。
例のパックリブーツでアウター・ドライブシャフトはブーツ交換をしておりましたが、購入時点で既に分裂していたブーツであった為、かなり来ていたのだろうと思います、このところコーナーでのカタカタ音が必ず出るようになりました。近々入荷予定の「0−1・グリース」で治ってしまうかどうか?

この最後の実験レポートは確認でき次第またご報告させて頂きます。

パックリブーツを外して、パーツクリーナーでグリスを脱脂してそこに 「0−1・グリース」 を封入して、このノイズが止まるかどうか?

楽しみですね。「0−1」・グリースへ


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