「よもやま話・3」  ミリテックはメタルコンディショナ−

「ミリテック」と蕎麦とパスタ???

 

相当勘の良いヒトも、ちょっとこの落ちは分からないかな?


 

オ−トプロジェクト京都の松浦さんから御質問がありましたのでその件に関して、

 

  1. 実車テストデータでは、廃油に関しては極圧に対して低下してしまうのですが、これはどう考えたらいいのでしょうか? 成分が残らないせいなのか、表面改質が出来るのは新しい間だけなのか、または、成分劣化なのでしょうか
    この件に関しては、「WHAT IS ”ミリテック”? 」の最後の方に「レ−スには12%、と「ミリテック」の即効性」というコラムでご説明していますが、メタルコンディショナ−である「ミリテック」には即効性があり、成分の残留がないという事です。
    それと、「表面改質」に関して基本になるのは「表面積」です。当然一定量で二倍の仕事は出来ません。
    金属面を「パスタ」に喩えれば「ミリテック」は美味茹で自慢の言わば「名水」。つまり、廃油に対して旨味を求めるのは実に日本人らしい「蕎麦湯」の感覚とでもいいましょうか。それにしても、その蕎麦湯でもう一度同量の蕎麦を美味くは茹でられません。それと全く同じ事だとご理解下さい。
  2. それと、チムケンテストでは高温での極圧に対して弱いということを、GRPメーカーとワコーズから聞いておりますが、ゆっくり温度を上げても(圧力のせいで高温化しますので)やはり高温側では弱いとのことです。極圧性のテストでは大体どのぐらいが限度なんでしょうね。特にワコーズさんなど「ミリテック」に対して敵対心が強く感じられますので、いいデータが出ないようなテストをしているのでしょうか?興味あります。
    テストの方法によってそれぞれの特性を最大に表現したり、逆に最小と評価したり、当然手法として様々な手だてがあると思います。コンペティタ−である以上コンペティティブな部分が強調されるのは当然とも思いますが、それとは別に被検体の濃度の問題もあるのかもしれません。
    「ミリテック」は比較的低い温度で金属の表面改質を行いますので、既に高温になってしまった高温状態の摺動部に添加しても充分反応しないうちに蒸発してしまうと思います。(ただ、この状況が実車の環境で起こりうるのかどうかは疑問です)
    メ−カ−のスペックによれば「ミリテック」の分子が金属面と結合して形成された「ミリテック」+金属の新たな金属面は1,000℃の高温に耐えるとされています。
    「ミリテック」効果による性能の降下し始める前に「ミリテック」を追加して頂けば、初期導入時よりも良い結果の出る事は上の1.でご案内致しましたコラムにもご説明しております。

オイル添加剤を語るには今や避けては通れない、

「車のエンジンオイルと添加剤のホ−ムペ−ジ/ ミリテック」の解説と相互リンクです。


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98年9月24日