「よもやま話・5」
添加剤の価格と効果について
市販されている「オイル添加剤」に関しては、その価格の部分がユ−ザ−にとっては大きなマジックになる事があると思います。
「テフロンを含むオイル添加剤の使用について」
1992年5月28日
TO: B-O-C Flint Operations Site Facilities Supertendents
このところ、テフロン(PTFE,TFE)を使用した事例報告が増えているようですが、当のデュポン社自身が1980年2月1日時点で既にフッ素樹脂がエンジン等内燃機関へのオイル添加剤原料として効果が認められない旨を社内文書で明らかにしています。
GM リサ−チ・ラボ の報告書にもあるように、テフロンを含む高額な添加剤は「無益」であるばかりか現実にはフィルタ−を詰まらせたり摩耗量が増加したという弊害の報告もあります。関連する公開済み社内資料に目を通して頂く必要があります。
貴社ならびに関係者各位への周知徹底及び適切な対応を宜しくお願いします。
Robert S. Metcalf
Superintendent
Environmental control
B-O-C Flint Operations
オイル自体に含まれる「添加剤成分」=「潤滑油添加剤」は殆ど全てが「輸入品」です。塩素化炭化水素、塩素化パラフィンも工業用切削油などの用途で極圧剤として輸入品目の登録がされており、関税率は0%です。
なぜなら、「その公害性から国内では製造されていない」(愛知県工業技術試験場談)けれども工業界で必要、という理由の様ですが、「汚染物質」であるという理由から高額の関税を設定する方が道理にかなっていると思うのですがどうでしょうか?
有機モリブデンに関しても開発製造は日本国内ですが、その原料自体は当然輸入品です。とはいうものの、工業用途で大量に輸入されている原料ですから「有機モリブデン」が高価であるといっても工場原価の部分では信じ難いほどの価格です。トヨタ系列で販売されている100%有機モリブデンも定価2,000円ですがJmsでは1,200円。これで採算ラインということは・・・。今後も「有機モリブデン」の商品はどんどん出てきそうですが、便乗組が色々な名前で同じ物を売るといった競争になりそうな気配です。沢山入れると効果が倍になる物でもなさそうに思いますが、現実にはこれを沢山入れて塩素化炭化水素を混ぜた製品もあります。効果は結構あるようですが、これが3,000円位なら正当かな?と思います。
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(981003)