「よもやま話・11」

「0−1」の使用可能なオイルについて

「オイルとの相性で避けた方が良いものはありますか」とか、それとは逆に
「相性の良いオイルがあれば教えて下さい」といったお問い合わせをよく頂きます。
これらはあくまでも一般的なオイルの話であり、どのくらいのグレ−ドつまり最高級を使用した時にも効果を発揮するのか、廉価版のオイルで充分なのかといった話にもなる訳で、これに使用される車の状態と乗り方、好みのテイストで粘度の選定も必要になります。
よく問題にされるのは「最高級グレ−ド」には最高の添加剤が初めからブレンドされているので、そこにオイル添加剤を添加するのはナンセンスである、とする話。
色々と試した中でこれが一番!というオイルに入れても効果が発揮されるのは「0−1」がメタルコンディショナであるからですが 粘度等のベ−スオイルの性質はやはり前面に出てきます。
この話題に関しては順次進めてまいりますが、今回は「オイルと”0−1”の親和性」について。

エンジンに関して言えばガソリン用にもディ−ゼル用にも通常一般的に使用されるオイル、つまり鉱物油や化学合成油或いはその中間である部分合成油にご利用頂ける訳ですが、それ以外のオイルに「0−1」を導入される場合はちょっと気になるところだと思います。


メルセデスにスクアランを使用している。という方がお見えで、「0−1」の添加が可能かどうかというお話でした。高い話を聞くと相変わらず「ホ−。」といってしまう私ですが、スクアランは「1リッタ−当り1万円」ほどする超高額オイルです。

SQUALAN(C30H62)n
深海ザメの肝油。純度が高く精製されたものはこれよりも高いものが有るとも聞きます。
化学式に示されるように緻密な結合を持つ炭化水素で酸化傾向に対して非常に安定しているといいます。精密電子機器の接点に使用するとその放電点の酸化を抑制するなどの働きがあります。

安物の接点復活剤を使用すると電極部の酸化が著しくカ−ボンが付着し易くなる為、再度「接点を復活」させなければならなくなり、その頻度も非常に高くなるということ。


そこまで高いものを「通常」使用されている方はかなりのマニアの筈で、更に良いものがあるならば使ってみたいと思われるのも頷けます。
エンジンオイルとしての性能は酸化しにくいだけでは語ることが出来ないので総合的な評価であるべきですから別の問題だとしても、私の見た「電子機器用100%スクアラン」は相当にシャビシャビな感じでした。「粘度の低い動物油」ですから減摩効果はどの程度あるのかというのが気になるところですが、エンジンオイル用に販売されているものには何らかの添加剤がブレンドされているのかも知れません。

「0−1」を添加して頂く際に注意すべき点は

  1. ブレ−キフル−ドには使用しない。
  2. 動・植物性油に使用する際はその「親和性」を確認する。

という事になりますが、

「0−1」は、水溶性切削油の使用を規定している機器以外の全ての金属摺動部に使用が可能です。

 

昨日「SQUALANに使用が可能か?」を「0−1社」に問い合わせたところ下記のような回答でした。


「親和性」の確認方法

動物油であれ、植物油であれ、はたまた自分の気に入っているオイル、つまり鉱物油や化学合成油或いはその中間である部分合成油であれ、この親和性の確認作業は全く同じで簡単ですから気になる方は下記の方法でお試し下さい。

くれぐれも「未添加のベ−スオイルが透明であるのが条件です」当たり前ですね。
はじめから赤系、青系などに着色されているオイルの場合、一部色の変わるものが有りますがこの変色によるオイル自体の性能には変化はありません。オイルの色によってはガラリと全体が「0−1」のライト・アンパ−に変わるという話もあります。

2サイクルオイルに使用される場合のご注意を「よもやま話・6」でご説明しておりますので、そちらもご参照下さい。

 


「0−1の開封後の賞味期限について」というお問い合わせも戴いておりましたので、この機会にお知らせします。


「0−1の開封後の賞味期限について」

こちらも同じくメ−カ−に問い合わせたところ次の様な回答でした。

0−1の性能は開封後も変化しません。時間的な要因でこれが変質することはありません。0−1は太陽光線によって若干色が濃くなりますが、0−1のもつ機能には影響ありませんのでご安心下さい。

という答えでした。具体的な期限を問い合わせていたので、改めて「開封後の使用推奨期限」を問い直しましたが、担当は少々気を悪くしてしまったようで、

There is no time limit.

という、極めて短いメッセ−ジでした。(^^;

「0−1」ボトルは、現在私の扱っているストライプ・ウィンドウ・ボトル(白くて薄く軟らかいプラボトルで透明な窓が縦に入っている為、内容量(残量)がよく判ります。)と、もう少し硬い素材で出来たフル・ウィンドウ・ボトルがありますが、当然これも透明度が高く全体が半透明の素材なので内容量がよく判ります。(現在は全体が半透明のボトルです)

他社製品のどれもが不透明の重厚なプラボトルに入れられているのに比べてこの透明なボトルを使用していることは、
「変化しない事への自信」をも覗わせるものといえるのかも知れません。


「よもやま話・10へ」「ホ−ムヘ戻る」「よもやま話・12へ」

(981107)