「よもやま話・51」
初めてのアリシン(その3/洗浄力・続編)
45と50の続編です、
初めてのアリシンはエンジン内部の汚れを溶かし出すため往々にして早期に汚れると申し上げました,
・・・そこで・・・
内部が汚れているから初めてのアリシンが汚れるのであれば、
それはフラッシングを怠ってきたからではないのか?
アリシン導入前にフラッシングを行ってのアリシンにしよう ::: へ(^_^;)?
フラッシング効果を信じていらっしゃる方は多い、となればこれはセンスの良い着眼点といえそうです、
いや。。。しかし・・・なんですよ (相変わらず前置きが長くなります)));
実は・・・
20090213
アリシン前にフラッシング?
このアプローチを思いつかれる方は過去既に何名かが実際にいらっしゃいました、
ビルフラ施工後の初アリシンという方もご報告を戴いております
その一方で「フラッシングは好まない」という方が案外多いのも真実です。
この部分に関しては「エンジンオイルの話をしましょう」の続編で述べる予定をしていますが
逆転の発想で世の中を見渡して脳内を整理してみて下さい、
大手ドライブショップではオイル交換の都度でなくとも、偶数回にフラッシングを薦めたり
5000km以内のオイル交換の都度にオイルエレメントの交換を薦めたり
そして「エンジンの中は知らず知らずのうちに汚れるものだ」という印象づけを行っています。
嘘ではないといっておきましょう
普通のオイルを使用している限り
走れば走るほどエンジンの中は汚れてきます
これは適切なサイクルでオイル交換をしていたとしても・・・というのが悲しいながら真実です。
普通のオイルを使用している限り:::です。
・・・すると見えてきます
改めていいます、
普通にオイル交換をしていて
エンジン内部が汚れるのは業界として周知の事実: つまり常識だということです、
オイルのドレンアウトは汚れを外に出すという効果が一番大きい筈です
しかも「普通にオイル交換をしていてもエンジンの内部は汚れる」これが常識的認識だとすれば
これに対してフラッシングは: 汚れるから落としましょうという巧みに買う側を納得させる商品であることに気づきます。
オイル交換を行っていてもエンジン内部は汚れてしまう、
端的にいえばこれは使用しているオイルのせいです
エンジンの内部に汚れを残してしまうのが普通のオイルであり
レーシングと接頭語が付いていたとして、それも実は同種の「一般用オイル」です。
これは皆さんにとって衝撃的な事実になると思います、
これは事実関係と照らし合わせれば流通に乗っているオイル全般と解釈を頂くととても分かり易いと思いますが
そのように申し上げるのも世界中の巨大オイルメーカーを敵にまわすことになりそうですから
今そのように断言するのは避けておきます←(こわい);
少なくともオイルフェチを自認される方々が使用されてきた「超高級オイル」をしても
アリシンに出逢うとエンジン内部に貯め込んだ幾ばくかの汚れを露呈してしまう・・・
これが明らかな事実として認識せざるを得ない真実の姿・・・ということになっています。
アリシンを扱い始めてからこれまでの経緯で結果的に明らかになった話ながら
十中八九がこれに該当しています
しかもそれが「高価なオイルを使用してきたと胸を張る方々を対象にした話」であってもです。
ごく当たり前の一般ユーザーさんの場合はほぼ100%これに該当してしまいます
これは非常に残酷な話だと思います。
「普通のオイルはその種のものである」ためにエンジン内部は汚れると、常識として認知されていることを知って下さい。
皆さんにとってこれは衝撃的な話かも知れませんが、
これは「一般用」を使用する限り誰も免れることの出来ない事実です。
改めていいます、
レースオイルに関しても普通に入手出来るものは「一般用オイル」であってやはりこれを免れません。
使用されているのが少し高価なレーシングオイルと自認をされている場合でも、という話です
改めて考えてみれば誰もがすこし妙な現実に違和感を持っている筈です;
世界チャンプを競う次元で使用される物が普通に流通しているなどアリエナイわけで
それに最低基準として存在するAPIと係わっている事の方が不自然であることにも気づいて下さい。
APIは粗悪品を排除するための一般用基準であって、最上位を語るために意味のある物ではありません。
そんな、世界最上級のオイルなど自分には必要ない?
自分は特別なマニアではない、
また一般論としてそのような認識の方も多かろうと思います、
しかし、事実はもっと冷酷です
巷に溢れかえる商品としての整備用を含む一般用エンジンオイルはエンジンに汚れを貯め込むものばかり、
だからこそ整備の現場でも使い込めば汚れているのが当たり前という認識となります。
そして、残念ながら私はまたその整備の現場でフラッシングを推奨または励行もしない現実を知っています、
溶剤を入れて濯ぐ程度でそもそもの汚れ成分である燃料の不活性分が溶解するなどアリエナイのです、
逆にいえば短期に汚れを落とせるならば早いほどそれは危険という話にもなりそうですが
現実の話でいうならば更に「そんな夢のような手品のような魔術は存在しない」のです。
不調となってからフラッシュなど行っても更に無意味どころかそうした速攻洗浄を狙うための副作用の方が心配になります。
自称クルマニアの方にとって少しショックが強かったかも知れませんが
まだ続きます:::
また、逆に整備の現場での常識としてエンジンの中が汚れない(皆無)という話はこれまたアリエナイ。
しかるに一般的な常識としてはこれが真実であり距離を重ねたエンジンの中はコテコテになる方向のものであり
これを少しでも回避する方法としてオイル交換を行うべし、というのが一般的な認識です、
理解の方向として間違っている話ではありません。
しかし、悲しすぎるわけです
手に入る物は例えソレが少しばかり特別なオイルと謳っていたところで
実は他の商品と大差ない「どんぐりの背比べ商品」であるという事実。
オイル交換が全く無駄だといっているわけではありません、
オイルが抱き込んだ汚れがあればこそオイルの色は汚れるわけですが
問題は汚れに対するその包容力です、すぐに飽和してしまうからこそ汚れを置き忘れるわけで
もうひとつ重要なのが頑固に固着した汚れに対して解きほぐすオイル側のいわば「説得力」
汚れを溶かすこと能わず、抱き込むこと能わず・・・となれば汚れは放置して立ち去ってしまうのが普通のオイルのドレンアウト
ということになりますが、その意味はもうお分かりかと思います。
なぜ?アリシンはオイルにそこまでの要求をするのか??
答えは非常に明快で簡単です「汚れは潤滑の邪魔になるから」
さらになぜ??
「ひとことでいうならば、勝つため」
「つまり、少しでも速く走るため」
「最高のパフォーマンスを得るため」
ご自分には関係のない話・・・?
本当にそうでしょうか??
これまでのアリシンユーザー報告からの事実関係でいえば
例えばアリシン導入前にビルフラを行ったが:::
初めてのアリシンでオイルは早期にかなり汚れてしまい、ショックだったという証言があります。
「今までのオイル交換は何のために行ってきたんだろう???」 「???」
そういった疑問符と後悔を抱えるのが実際にはむしろ普通の感覚だと思うのですが如何でしょうか。
先ほどのビルフラは3リッターソアラの方でした、
3リッター4リッタークラスは高域で頑張って居るわけでもなければ下駄とか草履のように使い捨てという着想で使用しているのではなく、それなりに良かろうと思しきメンテナンスを心掛けるからこそ
・・・だからこそ、アリシン導入に際して「万が一のため」事前にフラッシングを・・・という発想にもなるでしょう。
しかし、実際はそのフラッシングに寄せた期待は無惨にも裏切られる事になります。
そして・・・
フラッシュ施工費用分だけアリシンを買った方が良かったと思える
これが実際にアリシン導入に際して事前ビルフラを行った方々から頂いている率直なご意見です。
ごめんなさい、どんどん話が長くなりますね・・・(汗)
そこで、
ひとつの希望がルブリコン A−212 オイル添加剤です。
これは植物酵素の働きによってオイル成分を細分化するといわれます、
オイル添加剤に関しては殆どといって良いほど添加をしたところで変化をみせないアリシンが
唯一「更に油膜を強くした感じ(少し重たくなるような感じ)」へ変化を遂げるのがA−212です。
◆ひとつ余談ですが、A−112燃料添加剤はフェリー・貨物船・自動車運搬船に使用されています、
ご存じの通り大型船舶の燃料は重油ですが
面白いことにこれら船舶の機関長曰く
「A−112を添加してしばらくすると油槽に浮いていたオイルボールがなくなってしまう」のだそうです。
重油の場合は目で見て分かる変化が誰にでも判る動作確認とは別次元で発生しているということです。
ガソリンは燃料としての精製精度が>軽油>重油という序列の上位にあたるために重油レベルの激烈な変化が得られるかどうかは別にしても、潤滑油に同様の酵素を入れた添加剤というのが今ここでいうA−212というわけです。
エンジン内部のオイルが存在する部分での汚れに対しても不活性分を細分化するような傾向をみせるようなので
初めてアリシンの導入を検討されている方で
ソコソコの汚れを自認される場合
アリシン導入前にプレ・アリシンとして いつものオイルにA−212を添加
これの清浄分散性能を利用してアリシンを迎え入れる体制を少しでも良い方向へ導く
それはひとつの「アリシン導入」に際した新たなアプローチとして歓迎すべきであろう
というご提案をしてみたいわけです。
そこで、ようやく仕切直しです
初めてのアリシン、
これを排出した写真は大体が例外なく「さらしもの」です。
◆はじめてのアリシン◆
その2の続編なので、事実上エピソード3・・・ということになります
ここでようやく
仙台のプレオ「せしる」さんにご登場を頂きます
初めてのアリシンへ敷居を跨ぐ前に
普段ご使用のオイルにA−212を添加頂くという手法を改めてご提案申し上げました、
初めてのアリシン: という意味では下準備としていつものオイルにA−212添加を2度お試し頂きましたので
ちょっと特殊なパターンのケーススタディですが
これからアリシンの導入を検討されている方には嬉しい情報になるのではないかと思います。
まず最初に少しだけ、
被献体プレオのBackGround情報をば・・・
・せしるさんは某ホ○ムセンタ○にお勤めということで
・お勤め先で販売をされている一般的オイルを社員販売価格でゲット?
・比較的優等生レベルの3000km?という交換サイクルで励行されて10万キロ間近という状況からのスタートです。
青い文字はオーナーさんのメッセージです
以前BBSへご報告を戴いたものと、ごく一部 e-mailにてご報告を戴いたところもあります
普段ご使用のオイルにA−212を添加
1回目))
こちらは普段のオイルを交換後300kmを走行したところで
A−212をボトルの半分(軽自動車の場合半量でもOKです)添加して80kmを走ったところです。
A−212の件ですが・・・
カス〇〇ー〇 〇ー〇〇〇SM(5W30)なんて、ルウブ様に叱られそうなオイルを突っ込んでたりしますが、そのあたりはご勘弁を。
上記オイルと同時にエレメントも交換して約300km走行後にA−212を半量添加。
画像は添加後、約80km走行した状態。
添加前の写真を撮り忘れてしまったので比較しようがないのですが、異常と言えるくらい汚れています。
因みに、添加直後から騒がしくなったエンジンですが、現在は添加前より遥かに静かになっています。
こちらは、更に30kmの走行を加えたところ。 80+30=110(km)
色とニオイ…両方とも微妙に濃くなっていました。
フィーリングは相変わらず良好で、エンジンの音よりもタービンの音がやかましく感じるほどです。
そして、更に80kmを加えて=80+30+80=190(km)
添加後190kmの状態です。
指示通り、チェックしてみました。
!!・・・・・・・・・・(滝汗)
「ブラックコーヒー」を想像して頂ければ(爆)
ニオイは、長く嗅ぐとトリップできる(かもしれない)
そんな感じです。
あと、若干のフィールダウン・・・
>発進が微妙にニブくなってきた
>上が微妙に回らなくなってきた
>微妙に騒音が出てきた
こんな感じです。
そして、このオイルをドレンアウトしたところも戴きました
被験車は「ずんつぁん号」ことプレオRM…
走行10万kmを超えた老体…(苦笑)
一般常識で言うメンテナンスはしっかり実施していた車ですが、SSでビミョーにイジメ続けていました。
※SS=7速マニュアルモード
>A−212使用によるエンジン内部洗浄
オイルとエレメントを交換して約300km走行後にA−212を添加…
添加後190kmでドレンアウトしました(画像)
アレでもいちおう「オイル」であります(爆)
フィーリングの変化としては…
>添加直後→うるさくなったが
>翌日から徐々に静かになり続け
>50km〜170kmくらいまで変化なし
>〜180kmあたりから微妙なフィールダウン(がさつき、ザラつき、上が回らなくなってきた)を感じ
>190kmでスレ上げした翌日にドレンアウト
こんな感じです。
正直に言えば「190kmの状態でも今までのオイル+市販添加剤よりフィーリングが良かった」
と…ココでは恥ずかしい発言ですが(滝汗)
↑コレが自分のホンネです。
交換の時…ちとハプニングがあってエレメントを交換できなかったのですが、抜いたオイルには「スラッジらしきモノが1粒だけ」確認できました。
今現在、1回目と同じ銘柄のオイルと、A−212の残り半分を使用して2回目の洗浄中ですが…
圧縮抜けは感じられず、全域でトルクアップした感じがあり、クリープも強くなっています。
※引き続き経過観察中であります。
第2ラウンドです
やってきました「恥さらし」第二ラウンド…
ヘドロ化したオイルを交換後、80kmほど走行した状態です。
画像では濃く見えますが、意外に薄い色で・・・まだ新油のニオイが残ってました。
※墨汁オイルに比べると「うぃ〜無臭」
因みに、フィーリングは前回より遥かに良好です。
>ルウブ先生
もはや「ふっ切れました」
そのまんま「せしる」で料理しちゃって下さい(爆)
調理方法はお任せします。
◆比較のために、ルウブ車「フミッパ号TODAY」
こちらはアリシン導入から1万キロほどが経過しているのですが
何度目かの交換から1000km走行の写真です、
同時進行をしておりましたので並行して観察をしてゆきたいと思います。
悲しいかな10万キロ選手の軽エンジンはアリシンで1万キロ近くを走っても汚れは早い・・・「っくぅ〜〜」(>_<)
=これはあくまでも、内部の激しい汚れはそうそう簡単には落ちないことを物語りますが
◎ティッシュに濃淡が見えます、べったりと滴るオイルを吸収仕切れずにティッシュが一重二重三重に透けているためですが
◎通常のディップスティックからティッシュへの塗布確認の場合
普通はティッシュに吸い取られてしまいますからコレの薄い方よりもまだ薄く見えるものだと認識して良いでしょう。
実際にはディップスティックからティッシュに取ってみると「うーんそろそろ」
程度の色です、抜いてみると結構濃いめに見えるぞと・・・。
そして、下の写真
T●T▲Lの部分合成10W30+アリシン0W
上記オイルそれぞれ「2.0L+0.5L」にて
オイル交換を実施して同時にA−212をハーフボトル添加で300km走行したところです。
オイルがエンジン内部の汚れを溶かさなければ、オイルの汚れる要因は減ります。
オイルがエンジン内部の汚れを溶かさなければ、オイルの汚れる要因は減ります。
オイルがエンジン内部の汚れを溶かさなければ、オイルの汚れる要因は減ります。
これが今回の主題であり、なにげに最重要なところです
洗浄性の差異に関して仮説を設定するとすれば
「アリシン」>「普通のオイル+A−212」
ということにはなりそうですが、実地でこれを証明するのは難しそうです
少なくとも、どちらでも汚れは落とす傾向のものであり、
初めてのアリシン導入の前準備として「プレ・アリシン」として「普通のオイル+A−212」を使用することは
せしる号の事例を見る限り「普通のオイルでは取れない汚れが出ている」ということで有効といえる経過と解釈をして良さそうですね。
◆もうひとつ:
乗り味、フィールの部分で「市販オイルに212」の評価を:::
植物酵素がオイル成分或いは内在する汚れを活性化、細分化するという212
これによるオイルの油性向上はまさしく
「オイル添加剤がオイルの素性そのものに対して働きかける」前代未聞のエフェクトです。
普通は添加剤の成分がオイルに含まれる添加剤成分を補うという考え方ですから
そのアプローチとしてまるで違う話になるわけです。
能書きはさておき、
やはり不思議な変化です、
オイル粘度は細分化によって下がったようで
その効果で流動性の上がったような印象がある割りには
静粛性向上を伴うにトルクアップこれは圧縮の向上によると思える「密閉性向上」
つまり粘度アップに似た印象。
本来は相反する事象が同時に起こります
ただしどうやらこれは潤滑性(滑り)という点に関しては向上があるにしても
それほどではない・・・
これを裏付けるのは中高域のダルさという部分で
その領域に関しては(改善はあるが)力量不足。
※アリシンの場合と比較していますから相手が悪すぎます。
・・・すると、
例えばココにNa10−Miracleを添加すると極圧性能は獲得できると思います、先日のテストでは212増量の代わりに6%のNa10−Miracleを添加してみたところ「重くなった筈なのに高域がサクサク軽く回る」という怪現象が起こりました。
これはNa10−Miracleの極圧成分が効果を出している部分、更に効率よい圧縮向上が想像できるわけですが
実は過去の実験で非ニュートンの物性を212が分解してしまうような部分が見受けられたために212とNa10−Miracleの併用をお薦めしていないという経緯があります。
煩悩とのせめぎ合いです
両方を使用して結果としての効果を上げる為には相当なスキルを要求されると思われますので「趣味の世界」或いはまさに「煩悩」ということになりますか・・・。
だって・・・極端な話
Na10−Miracleに212を加えて非ニュートンを細分化・・・
それって?劣化を促しているのかも知れない(違うと思いますが)??(^_^;)
別メーカーの芳香剤の隣に消臭剤のような世界ですから
その先はお好きにどうぞという話です。
また、軽の場合
212を1本使用すると「従来のオイル+」という方法で試す場合
粘度アップで重たすぎるような印象が報告されており
メーカーによりその場合、ボトル半分の添加でOKというアドバイスになっています。
>>>
今回のテストは軽であり
しかもホンダのNA、
更にアルトWorks(ターボ)の向こうを張ってリリースした高回転型エンジンによるものです。
最高域までフレッシュな旨味エキスを生のままで完璧に絞り出すアリシン
「市販+212」はトルクのSWEETが強烈にワイドレンジ化して野太くなっています、5000回転周辺の潤滑性能は納得の領域ですが
そのあたりから既に痩せるというよりは重たい、回りづらい感じでその先は出がらしっポイ・・・。
ここまでのしっとり滑らか感はかなり上質です。
これにNa10−Miracleを6%加えてみたら想像もしない結果になった、ということです。
>>>
さて、
上記を300kmでドレンアウトしたので、アリシンの粘度を2パターン
サクサクっと試してみました
★アリシン10W30を2Lに<<0Wを0.5L
これはほぼSAE20番の上限になると思いますので10W20くらいでしょうか
敢えて先日来のT●T▲Lにアリシン0Wを調合したあたりに合わせました。
アリシンでこの調合を行った場合はかなりバッチグです。
試算をしてみると100℃下の動粘度で8.14cSt?
★素の10W30はかなりカッチリした頑強な雰囲気になるのですが
最高域を少し邪魔する感じがあり、軽のNAにはちょっと重たすぎるかな?
という印象を持ちました。(こちらは公称値100℃下の動粘度で10.55cSt)
それでも各シフトの受け持ちレンジが大幅にワイドになるのはアリシン効果としてその真髄を見た気がします。
つまり
その意味は
『シフトスケジュールのクロス』
これに匹敵するという意味です。
思いのままの加速レスポンスを得るために
クロス・ミッションというのは「苦手な回転領域を埋める為の構造的アプローチ」です
これがエンジン側のトルク挽回によってどれだけその谷間を埋められるかというのはパフォーマンスに大きな影響を与えます。
いってみれば
DSEに磁石などまたプラグのインデクシング更にはSBC化など
すべてトルク向上として作用するものはこの範疇で万能の威力を発揮するということです。
私のページではこの意義が何よりも重要だということをお伝えしているようなものです、
ただしバランスというものがあるので
安全性能に関しても注意すべし・・・です。
さて、
市販オイルを少し使って明らかにアリシンとの違いに愕然とするのは
アリシンと比較するとそのエンジン特性レンジが狭窄することでした
改めて思い知ります
潤滑性能の卓越は間違いのないアドバンテージです。。。
ともあれ
アリシンに戻して
キョーボーくんに逆戻りしました f(^_^;)
さて、続きです
こちら「せしる号」の第2ラウンド
普段ご使用のオイルにA−212を添加
2回目))
2度目の130km走行後のサンプルです
画像は130kmの状態・・・新油のニオイが消えただけで、色やフィールに変化は感じられません。
ベースの(カス)オイルの限界でしょうか?
ただ、エレメントを交換していないのに「汚れない」と言うコトは「初回の添加分でスラッジを全部溶かして排出しまった」のかもしれません。
未熟者たる自分には詳しいコトはわかりませんが・・・「そんな気がする」と、個人的な判断です。
170km
「A−212」2回目、約170kmです。
今朝、知らない人の旧型アコのユーロRと2kmほど遊んでもらったコトが原因でしょうか・・・
かなりガソリン臭いです(滝汗)
色は「微妙に濃くなったような気がするが?はて?さて?どうなの?」みたいな感じで、フィーリングに変化は感じられません。
217kmでドレーンアウト
212の2回目、217kmでドレンアウトしました。
1回目に較べると「見た目ややマシ」ですが、まだ大切に抱えていたようです(溜息)
ただ、初回みたいな「悪臭」はナカッタのでヨカッタ・・・トリップせずに済みました(苦笑)
エレメント内はキレイだったので、スラッジは212が融解させていた・・・ですかね???
否っ!!
懺悔・・・ですね(笑)
上記で第2ラウンドのオイルを抜いたわけで
この時点でエンジンに入っているのは「初アリシン」ということになります。
エレメントを弄ってみました。
昨夜、急遽行ったので色々なハプニングが・・・(苦笑)
しかしコレ(画像)
エレメントが沢山隠し持っていたようです(滝汗)
素のカス○○ー○じゃこんなコトにはならないと思うので、明らかにA−212の仕業かと・・・
初回アリシン投入直後からエンジンが静かになり続け、走行40kmあたりからアクセルオフで転がるようになってきました(喜)
絶好調ですが、3500を境に
「ジキル博士とハイド氏」(爆)
途上中なので仕方ないと言えばそれまでですが・・・
ちと勘弁して欲しいとか思ってたり(苦笑)
明日帰宅後、55kmくらいになるハズなので
初アリシンの初チェックを行います。
※アリシンのニオイ…
カラメルみたいな、何とも言いがたい甘いニオイですね♪
上記を排出して初めてのアリシン
ついに・・・ 初めてのアリシン
1回目))
そして、初めてのアリシンで300km
画像は初回アリシン291kmの状態です。
ちょっと濃くなりましたが、アリシン特有のニオイは残ってます。
※110kmで10w30を200ccほど追加してから「更にまったり&速く」なりました。
2000rpm以下の巡航ではエンジンの音がほとんど聞こえず、ロードノイズがうるさく感じます。
そして、初めてのアリシンで900km
A−212添加の普通ダメオイルを使用して2度に渡って早期に入れ替えることにより
澱んだオイルを透析するような効果があったということのようです。
少なくとも前回の2度ともに
オイルが汚れて出てきたということは内部の汚れが少なからず出た事になるわけです。
画像は初回アリシン909キロ
前回に比べると明らかに汚れてますが、相変わらず走ります。アリシン臭も残ってます。
途中…6000以下を使わない全開走行とかされたりしましたが、まったく問題なかったです。
A−212導入前の状態との比較で言えば
>エンジン音…ティッシュで耳栓したくらいに減少
>振動…ハンドルのビンボ揺すりがなくなった(笑)
>加速…ベタ踏み発進でタイヤからクレームが出る
>回転を上げなくても走る(楽に加速できる)
>アクセルオフでニュートラルみたいに転がる
>エアコンが良く冷えるようになった
>30〜40km/hでエアコンのコンプレッサーが作動すると「アクセルを踏まなくても勝手に走る」
>燃費の差額1年分で1回分以上のアリシンが買える
そして、1200km
画像は初回アリシン1220km
以前のA−212みたいな状態になってますが、アレでもフィーリングの悪化は感じられません(驚)
そして、初回のアリシンはその直後1400kmほどでドレンアウト:::
A−212添加をしてもダメオイル(失礼)では析出しなかった「怖ろしい汚れ」が出ています
昨日の天気予報では雨でしたが…起きたら晴れてたので、ソッコーでオイル交換しました♪
画像左:約1400kmでドレンアウトした初回分です。
見た目はA-212の時と同じような感じですが、フィーリングは比較するレベルでは…(苦笑)
画像右:1時間ほど放置した後に沈澱物を確認してみたところ…巨大な塊が出ました(滝汗)
スラッジの粒を凝縮したみたいな感じ?(謎)
エレメント内のオイルも出してみましたが、固形物は確認できませんでした(更に写真も撮り忘れて…)
そして、アリシン
2回目))
そして・・・2度目のアリシンを1500kmでドレンアウト
なんか、凄い色をしていますが
写真の色調は明かりで変わってしまうので何ともいえないところです
しかし・・・凄まじい・・・。
ワニス・ガム質の下に硬化したジャリジャリのスラッジがあったのか?
スラッジは完全な個体になりますからその状態は黒っぽくなる傾向でしょうか。
ココアという表現をされていますから実際には茶系統に見えるということかも?
約1500kmで「濃厚ココア(ありしん風味)」といった感じでしょうか?(汗)
「どろどろぬるぬるべとべと汁」でした。
敵はかなーり手強いみたいです(涙)
排出したオイルを3時間ほど放置して沈澱物の確認と、エレメントも弄ってみましたが・・・
スラッジの類はすべて溶けてるのか、固形物は確認できませんでした。
さて、こちらはその後まるで手を抜いて交換をしていなかったTODAYのオイル 8000km使用の大罪。
この時点でアリシン導入から2万キロです。
流石のアリシンもとんでもないニオイになっています
ヘドロのような匂いです・・・懺悔。。。(無茶ですね、汚れるのに)
プレ・アリシンを2度行ってから、2度のアリシン排出までの「せしる号」報告を戴いたわけですが
10万キロ間近にして1万キロをアリシンで過ごしたほぼ同じ走行距離のNA軽自動車
最後のダメ押しで8000kmの汚れ具合は「実験車両特有のヒドイ汚れ方・・・」ではありますが
一連のせしる号のソレと対比をしてみると面白いことに気づかれると思います。
敢えて説教みたいになりそうなので、これ以上は申しません。(笑)
ご覧になった皆さんが
その鋭敏な感性で嗅ぎ取っていただき
更に「良いメンテナンスとは何ぞや?」という術を磨く、研鑽の為の情報です
私がこれ以上野暮なことをいう必要はないだろうと思います。
不親切なのではなく、手抜きでもなく
どなたも「ひとりで歩けるように」という親心からです。 f(^o^)
最後にこのエピソードの締めとして
アリシンオイル交換の目安について:::
◆ニオイ◆ という側面による経験的アプローチ
アリシンは独特の匂いがあり、それは普通のオイルと比べるとやや芳香のような甘いニオイです
このニオイのあるうちはアリシンとして最上級のパフォーマンスを約束します。
これに汚れが混じることによりほのかな甘い香りはその汚れのニオイに負けてしまい芳香が損なわれる
そのように理解をするのが分かり易いと思います。
使用中のオイルにはガソリン成分が混入します
燃料油の変成物としてのスラッジが溶けたときもガソリン系のニオイになったり
酸化物の溶け出しているオイルはそれなりの汚れたニオイとなります。
一連のニオイの変化は次の通りです:
アリシン特有のニオイ>普通のエンジンオイルのニオイ>普通の使用中オイルのニオイ>廃油の様なニオイ>ヘドロのようなニオイ
どの時点で交換をされるかは「何を求めるか」というそれぞれの目的によって違うでしょう
少なくとも後半最後のところ
廃油の様なニオイ>ヘドロのようなニオイ
このあたりで「潤滑」の邪魔者(ゴミ)が議席数を増やすことで委員会内は悪の輪廻へと陥り、急速に執務が腐敗してゆきますので最後の部分は性急な世直しが適切という話になるわけです。
アリシンは健康因子 :::
毒さえ喰らわなければアリシンは元気はつらつ (^o^)♪
アリシンProDriveは0Wで149℃、その他の粘度では204℃までの許容温度が示されており
桁外れに熱に強いことが分かると思います。まさしく「桁外れ」なほどです。
最後に端的に述べます、最重要なところ
エンジンオイルは温度の上昇により粘度が下がります、
しかし、ここでいう「許容温度」は粘性保持だけの話では終わらないところがアリシン最大のトピックになります。
オイルというものは温度変化により粘度が変化するのは事実であるものの、
この粘度変化は少ない方が優秀であり、その意味で優秀なほど安定傾向といえるでしょう
アリシンの場合高粘度オイルであっても常温時の粘度が案外軟らかい印象であったりします。
その意味でやたら重い粘度は設定されておらず、実際に4スト用オイルの最高粘度は20W50です。
更に重要なのは:::
粘度だけではないオイルの仕事
つまりエンジンオイルに求められる種々の性能が初めから低いのは言語道断ながらも
一旦熱を受ければその機能を著しく低下してしまうのでは、それは欠陥オイルであるといわざるを得ないです。
以下の重要な機能部分も熱によりその性能を失ってしまうことがオイルとして最大の欠陥とも呼ぶべき事態を招きます
オイルフィルム強度、剪断安定性、清浄分散性、酸化安定性その他
熱に強い・・・、これは熱によってタレないことは真夏のサーキットなどで既に証明済みですが
実は熱を喰らってしまったオイルが上記オイルとしての重要な機能に著しい損傷を受けること
これが一番の問題になるわけです
つまり剪断性能が低下してフィルムが弱くなれば圧縮は抜けるわ摩擦熱も増えれば燃焼の条件も悪化して無理をするため余計にブロバイは増える一方でブロバイを吸い込むエンジンは咳き込めばまたブロバイとカーボンのネタになる。
果てはその汚れを抱き込めないオイルがエンジン内部を汚して立ち去るためにエンジンは寿命を縮める方向で急速な短命化の輪廻に嵌るというわけです。
熱に強いオイル
というのはそれだけのメリットがあるわけですが
実際には殆ど存在しないというのが悲しい現実であり、一般流通品に同等品はありませんから
烏合の衆に囲まれたオイル環境にあってはそんなことすら知る術のない井の中の蛙・・・
「そんなオイルあんの?絵に描いた餅じゃないの?」
というのが一般的な認識だということです。
とはいえ、手遅れの場合も少なくないのかも知れません
従来からのスタンスとして壊れてから直す話としては扱っていません
より良い結果を導くための道標であって
マトモなうちにメンテナンスを心掛けるのがベストに変わりはありません。
長くなってすみません。<(_ _)>
ともかく・・・
軽自動車のエンジンは過酷なんです・・・
その後、HONDAメカニックJあらさんによるフミッパ号のエンジン外科手術により
現状のエンジン内部が確認出来ましたので
初号機チビ黒号との対比をご紹介します、お楽しみに♪